妻から店の看板を新調するように頼まれているわけですが、他にも夏休みのうちに店の内装関係でいくつか頼まれている作業があります。
35個のレンタルボックスから始まった妻の店ですが、その後ボックスを増設したり、作家さんからの委託販売を受けたり、授産所の商品を取り扱ったり、自ら雑貨を仕入れたり…と、様々な商品が店内に並ぶようになっています。もちろん、彼女自身もいろいろなモノを作っていて、これらも店頭に並びます。そうなってくると、6畳ほどのギャラリーに商品を並べるだけでもひと苦労。限られたスペースを有効に活用していかなくてはなりません。
そんな状況で妻から頼まれていたのが、壁に「ガチャ棚」を取り付けること。壁に2本のレールを取り付けて、これに引っかかるような構造になっている棚受けを取り付け、その上に棚を載せる…という仕組みになっている棚です。レールに棚受けをはめ込む音から「ガチャ棚」「ガチャ柱」などと呼ばれるんですね。
壁にレールを取り付けるだけで棚を設けることができるので、省スペースなのが利点のひとつ。そして、レールには棚受けを引っ掛ける穴が大量に空いていて、自由な高さに随時付け替えたり、後から棚板を増設したりするのも簡単な、使い勝手の良いシステムです。実際に、店舗のディスプレイ用に採用されている例がかなり多いようです。
パーツ自体はホームセンターに行けば結構普通に売られているので、簡単に入手できるんですが、実際に施工しようとすると、意外に難しいハードルが結構あります。
まず、ガチャ柱を固定する壁に実際に棚を支えられるだけの強度があるかどうかが最初の壁になります。もっとも、我が家の場合は基本的にログハウスのログ壁か分厚いパネリング材の板壁なので、それなりの強度は確保できたりするのですが、ガチャ柱+棚受け+棚板だけでも相当な重量になるので、柱などに固定できる場所の方が有利なのは間違いありません。なお、今回の場合は関係ありませんが、新築のログハウスに施工したい場合は、セトリングへの配慮も必要になります。
ガチャ柱の利点を十分に生かすためには、2本の柱が厳密に高さを揃えた上で、どちらも垂直に取り付けられることが重要です。これができないと、棚板が斜めになったり、特定の位置にしか棚板が取り付けられなかったり…という事態に見舞われます。板壁の場合はタッピングねじで取り付けることになりますが、下穴を丁寧に作り、位置がずれないように気をつけましょう。
相当神経質に位置合わせをした甲斐もあり、希望どおりのガチャ棚1式を作ることができました。とりあえず棚板は2枚。しかし、そのうち増設されることにはなりそうです。
寝室のクローゼット内にも、ガチャ柱と棚板1枚を取り付けました。といっても、こちらは新築間もない頃に普通の棚受けと棚板で作った棚が、先日派手に落っこちてしまい、やり直しの施工としてガチャ棚に移行した…という形なんですけどね。
ガチャ柱の長さがある程度あるおかげで、壁面への取り付け強度を確保することができるのもこの方式のメリットになり得ますね。もっとも、最初の棚が頼りなかったのは、木ネジがOSBの弱い部分のみで支えられていてほとんど利いていない箇所があったのが原因とわかったので、今回はきちんと裏の柱の位置を探って取り付けています。
完成した棚の強度は以前とは大違い。多少重いものでも、安心して載せることができそうです。とはいえ、そもそもココに載っていたものは、古い靴下やネクタイなど、最近あまり使っていなかったもの。そもそもそれは我が家に必要なのか?というところから始めた方が良さそうですね。
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