6月に購入したスマートフォン・NuAns NEO [Reloaded]には、USB Type-Cのコネクタが装備されているわけですが、このときにも触れているとおり、我が家にはもう1箇所だけUSB Type-Cが装備されている場所があります。
それは、昨年の秋に購入したデスクトップPC・HP Pavilion Wave 600の背面。SDカードスロットのすぐ下にあるのがUSB Type-Cのコネクタで、そのさらに下にあるType-AのUSBよりもひとまわり小さく、楕円形をしています。
このType-Cコネクタは、「USB 3.1に対応」ということになっていますが、最大約10Gbpsでの通信が可能な「USB 3.1 Gen2」仕様になっているのかどうかは不明です。このPCのチップセットに採用されているIntel H170の仕様からすれば、実際にはコネクタ形状がType-Cではあるものの通信速度は最大約5Gbps…という「USB 3.1 Gen1」ではないかと思います。
そもそも、Type-C自体がUSB 3.1の策定時に導入された規格で、この際に従来「USB 3.0」と呼ばれていた最大約5Gbpsの規格が「USB 3.1 Gen1」と呼び替えられたようです。このため、NEO Reloadedの仕様書のような「USB 3.0対応のType-C」という記述は、新旧ちぐはぐでちょっと変?ということになるんですが…このあたりのUSB 3.0とUSB 3.1の関係性は、やっぱりややこしいです。
そんなややこしい現状はともかく、USB Type-Cの持つ多彩な潜在能力を最大限に生かすべく、両側がType-Cとなっているケーブルを1本は用意しておこうと思っていました。
見た目は同じでもいろいろな規格のものがあるのがType-Cのケーブルの困ったところなんですが、今回はエレコムの1mのケーブル・USB3-CC5P10NBKを購入してみました。USB 3.1 Gen2仕様で、対応機器同士なら約10Gbpsの通信が行える他、USB PDとしても5Aの電流出力に対応していますから、 100Wまでの電力を供給可能です。現時点では最先端の規格に沿っている…と言えるのではないかと思います。
両端とも同じ形状をしていますから、どちら側もPC本体に挿せますし、NEO Reloadedにも挿せます。Windows上から見ても、特別何か変わったことがあるわけではなく、Type-Aに挿したときと同様にUSB接続のデバイスとして認識されます。あまりにもすんなり進みすぎて拍子抜けします。もちろん、この抽象化こそがUSBの利点ではあるわけですが。
高速通信や大電力の供給に備えてか、かなり太めのケーブルが使われているので、取り回しが心配だったんですが、思ったよりもずいぶん柔らかく、ケーブルにデバイスが振り回される(CAT.6のLANケーブルとかだと結構見かける事態ですね)ようなことはありません。これなら十分実用的です。
というわけで、全く面白みのないテストになってしまったわけですが、これに懲りずに、Type-Cを使う他のデバイスも何か試してみたいですね。
とりあえず考えているのはUSBメモリ。Type-AとType-Cのどちらにも挿せる製品があるようです。NEO Reloadedからも、USB On The Goでデバイスとして認識されるはずですから、実際の使い勝手も良さそうですね。ただ、今のところUSB 3.1 Gen2対応のものはないようなので、本当に10Gbpsが出せるのかどうかのテストはまだ難しそうですが…。
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