妻の店が夏休みの間に、看板の新調を頼まれていました。トリマーで集成材の板の四隅を削り落とし、文字を掘り込み、あとは色を塗るだけ…という状態になっていましたが、何とか8月のうちに塗装まで完成させ、店の夏休み明けの営業に間に合わせることができました。
下地の塗装には、ログハウスの外壁塗装などに使うBESS純正品の塗料を流用しました。表面に皮膜を作るのではなく、木材の中に染みこんでいくタイプの塗料で、木材の風合いを生かしたままで、耐久性を高めることができます。色目は、デッキやドアなどに塗っているのと同じカントリーウォールナット色。建物全体の雰囲気にマッチすることを狙いました。
油性塗料ということもあってか、表面のベタつきがなかなか収まらず、次の作業に入れずにやきもきしたんですが、1週間ほど置いたらようやく落ち着いてきました。
下地の上から文字に色を付けていく塗料には、カンペハピオのnuro(ぬーろ)を使うことにしました。絵の具のようなチューブに入って売られていますが、耐候性もあるれっきとしたアクリル系の塗料です。水性塗料ということで、薄めるときに水が使えたり、筆を水洗いしたりできる扱いやすさも魅力です。
下地の塗料が油性なので、nuroが弾かれてしまわないか心配だったのですが、塗ってみるとしっかり塗料は載ってくれました。不透明なので、下地の色が透けることもありません。細かいところを塗るときには、少量の水を加えて伸ばすとウマく行きます。
トリマーで彫り込んだ凹みからはみ出さないように塗っていくわけですが、思っていた以上に気を遣い、時間の掛かる作業になりました。彫刻刀で彫ったバラの図柄あたりを塗っているときには、こんな凝ったことはするんじゃなかった…と泣きながら作業していましたが、何とか仕上がってホッとしています。
店名の入った看板の他に、表裏に「OPEN」「CLOSED」と書いた看板も作りました。これも、今まで使っていたものが古くなってきてしまったので、ついでに作ることにしたものです。というよりも、店の看板を作る前の練習用にコレを作った…というのが実情だったりするんですけどね。
出来上がった看板にはヒートンを2個ねじ込み、店のドアの方には洋灯吊りを2個ねじ込んで、ココに引っ掛けるようにしました。この取り付け方なら、風にあおられるなどして簡単にひっくり返ってしまうこともありません。ドアに簡単に加工ができるのも、木製ならではですね。DIYに優しい素材です。
ちなみに、ネジ頭に作った輪が閉じているのがヒートン、開いている(「?」の形みたいに)のが洋灯吊り…ということになるわけですが、ホームセンターで購入した洋灯吊りのパッケージには「よーと」とひらがな書きで印刷されていました。
「ようとうつり」→「よーと」ということなのでしょうけど、商品名でこういう表記になっているのは面白いですね。しかも、隣にあったヒートンも「ひーとん」。よーとに合わせたのかも知れませんが、何ともお茶目です。
コメントを残す