レッツノート・CF-RZ4の内蔵SSDの換装に無事成功したわけですが、当然のことながらもともと内蔵されていたSSDが手元に余ることになります。
先日もご紹介したとおり、CF-RZ4で使われているSSDは、「M.2(えむどっとつー)」という規格で接続される基板剥き出しのタイプ。このままで使うのは非常に困難です。しかし、これを納めて外付けのストレージとして使うためのケースは、巷でいろいろ売られています。これを使って、SSDの再利用を試みることにしました。
今回は、Amazonで見つけたWavlink WL-ST237Cというケースに入れてみることにしました。Amazonでの商品名は「USB-C M.2 SATA SSDケース(NGFF/B Key)対応 UASPサポートUSB 3.1 Gen2 10Gbps SATAハードドライブエンクロージャー」となっています。
これで特徴がほぼ網羅できているので、これ以上の説明は蛇足かも知れませんが一応まとめておくと、最大約10Gbpsでの通信が可能なUSB 3.1 Gen2に対応した、Type-CのUSBコネクタが装備されているのが最大の特徴です。使用可能なM.2 SSDは、SATA互換の規格に対応したものになります。NVM Express対応のものだと使えない可能性があるので注意!です。
普段は2,999円で売られている商品が、タイムセールで2割引ほどの価格だったので、この機会に購入してみました。本来なら、換装用のSSDと同時に購入しても良かったのでしょうけど、本当にウマく行くかどうかちょっと不安だったので…。
パッケージ内には、ケース本体の他にType-A(USB 3.0)~Type-Cのケーブル、両端Type-C(USB 3.1 Gen2)のケーブル、そして組み込み作業用の小さな+ドライバーと説明書、保証書が入っています。ケーブルが2種類同梱されているのは、結構気が利いていますね。
ケース自体は、約10cm×約3cm×約1cm。M.2 SSDの大きさと比較すると、ちょっと余裕を持って作ってあるのかな?と感じますが、2.5型のハードディスクを使った外付けストレージよりはずっとコンパクトです。アルミ製の筐体も結構高級感があります。通電及びアクセスを示す青色LEDが1個装備されています。
付属の+ドライバーでUSB Type-Cコネクタ両脇のビスを外し、ケース内から基板を取り出し、M.2 SSDを差し込んで先端をビスで固定し、元どおり組み立てれば完成。構造はシンプルで、作業も静電気にさえ注意すれば容易です。
2種類のケーブルが付属していますから、PC側のType-AまたはType-Cのコネクタに接続できます。我が家のHP Pavilion Wave 600の場合、背面にType-Cが1口ありますから、やっぱりそちらにつなぎたくなります。
そして、両端Type-Cケーブルを使ってスマートフォン・NuAns NEO [Reloaded]と接続することも可能。いわゆるUSB On The Goで、Android 7.1.1から認識できました。
ただし、このとき気をつけなくてはならないのはフォーマット形式。Androidの場合、各社により対応が分かれますが、NTFS形式はまず認識できないと思った方が良いでしょう。NuAns NEO [Reloaded]の場合、先日の最新版のファームウェアアップデートでexFAT形式に対応しましたが、これについてもAndroid標準の機能ではありません。いろいろなフォーマットに対応させるアプリも一応あるものの、一般にはかなり難易度が高いようです。
USB 3.1 Gen2対応ということで、やっぱり気になるのはアクセス速度。といっても、この規格に対応するデバイスは他にひとつも持っていないので、検証のしようもないところです。
とりあえずUSB 3.1 Gen1(最大約5Gbps)ではつながっているわけですが、そもそも取り付けたSSDがそこまで高速ではないので、SSDの性能の方がボトルネックになっている状況です。SATA 3.0(6Gbps)の帯域をギリギリまで使っているSSDなら、Gen2でつながったときに差がわかる可能性があります。
さすがにそれが検証できるほどの経済的余裕はないのが残念。とはいえ、外部の環境で何か使える機会があったら、試してみたいところではあります。
あと、使っていて気になるのが、筐体が結構熱くなること。とはいえ、これはアルミを使ったからこそ放熱できている…という面もあるはずなので、熱くなること自体を問題視するのもちょっと違う気がします。
高温すぎて動作速度がスポイルされるようでは困るのですが、複数回連続でベンチマークを走らせても結果がほとんど変動しないので、おそらくウマく行っているのでしょう。発熱については、今後も気にしておきます。
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