火曜日・10月17日から、Windows 10の最新バージョンとなる「バージョン1709」の一般公開が始まっています。基本的にWindows Updateで提供されますが、全世界の全ての端末に同時に配信するとMicrosoft社のサーバーがパンクしてしまいますから、順次タイミングをずらして提供が始められているようです。一刻でも早く最新版がほしい!というコアなユーザーは、「Windows 10更新アシスタント」を使って強制的にアップグレードすることもできます。
このバージョンは、一般には「Fall Creators Update」の名前で呼ばれます。「Creators」という名前が付いてはいますが、4月の「Creators Update」と同様、別にクリエイター専用というわけではなく、幅広く機能強化が行われています。
余談ですが、「Fall Creators Update」の名称が発表されたときに、猛烈な抗議が起こったそうです。それは南半球在住の人たちから。「俺たちにとってはこの時期は全然『Fall(秋)』じゃねぇぞ」ということなんですが、さすがに全世界にプレスリリースした名称を覆すのは、Microsoft社のプライドが許さなかったのでしょうか(笑)。グローバル企業たるモノ、世界には様々な人たちがいることを常に念頭に置かなくてはなりません。
私のデスクトップPC・Pavilion Wave 600とレッツノート・CF-RZ4の両方で、10月18日の朝にはWindows Updateに「Windows 10、バージョン1709の機能更新プログラム」が認識されていました。さすがに仕事に出かける前にアップグレードが済ませられるとも思わなかったので、帰宅してから改めて更新を適用してみました。
ところが、両方とも再起動してインストールが始まるとしばらくしたところでブルースクリーンになり、元のバージョンに戻されてしまいます。ネットワーク等の要因かも?と思い何度かやり直してみましたが、結果は変わりませんでした。
これは何か別の理由があるな…と思い調べてみると、ウイルスバスターがインストールされた環境だとFall Creators Updateへの更新中にブルースクリーンが発生して失敗することが報告されていました。19日のうちに対策用修正モジュールが公開され、CF-RZ4では無事アップデートを適用することができました。
Pavilion Wave 600には、ウイルスバスタークラウド(Ver.11)がベースになっているNTT西日本のセキュリティ対策ツールがインストールされていて、こちらでも同様の問題が発生しますが、20日現在でまだ修正モジュールは公開されていません。もっとも、現在改修作業中だそうなので、近いうちに公開されるのではないかと思います。
Fall Creators Updateには、3Dゴーグルを掛けて使うMR(Mixed Reality ; 複合現実)関係の機能など、華々しい機能追加がありますが、個人的にいちばん気になっていたのが、オンラインストレージサービス・OneDriveの「オンデマンド運用」が可能になったことでした。
これまで、Windows 10でのOneDriveは、デバイスごとにあらかじめ同期するファイルやフォルダを選択しておき、それらだけがデバイス上に常時コピーされていて、Windowsエクスプローラーから扱える仕様になっていました。同期していないファイルについては、Webブラウザーでサイトにログインして見に行かなくてはなりませんでした。
今回の仕様変更で、エクスプローラーからでもOneDrive上に置かれているファイルの一覧だけは全て表示され、アクセス要求を受けて随時ダウンロードできるようになったのだそうです。これはWindows 8.1以前のOneDriveの動作と同じで、Windows 10では「改悪された」と残念に思っていたんですが、これでまた便利になります。
…と思っていたんですが、実はFall Creators Updateを適用した後も、どこを見てもそれらしい設定が見つかりません。動作自体も、見たところ従来のWindows 10と同じです。
ネットニュースによると、OneDriveの設定の中から切り替えられるようなことが書かれているのですが…もう少し深い部分の設定も含めて、調べてみようかと思います。
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