中身は結構新しい

レッツノートの2018年春モデルが発表されました。今回のトピックといえそうなのは、従来のCF-SZ6を置き換える形でラインナップに加わったCF-SV7の登場。外観はほとんど変わっていないように見えるのですが、中身は一新されています。

パワーアップしたポイントとして一番わかりやすいのは、昨年8月に発表された第8世代のIntel Coreプロセッサーが採用されたこと。TDP(熱設計電力)15WのUシリーズでは初めて、CPUコアが従来の2個から4個に増やされています。

CF-SZ6でもUシリーズのIntel Coreプロセッサーが使われていたわけですが、単にCPUだけを置き換えたというわけではなく、マザーボードから冷却機構まで全く別物になっているのだそうです。同じTDP 15W仕様とはいえ、何しろCPUコア数が倍増したわけですから、瞬間的な消費電力・発熱は増えている…ということのようです。


そして、他にも新しくなったポイントがいくつかあります。CF-SV7にはWindows Hello対応の顔認証用赤外線カメラが搭載されたので、ロック解除が簡単にできるようになったそうです。顔認証は実際に使ったことがないので、どのくらい手軽にできるのか、またセキュリティとして十分強固なのかはよくわからないのですが、現状のパスワードやPINの入力よりは良さそうです。

もうひとつ気になるのが、新しく追加されたUSB Type-C。これは「Thunderbolt 3対応」ということになっています。Thunderbolt 3はIntel社が提唱する規格で、最大40Gbpsという猛烈なスピードでデータがやりとり可能。USB Type-CのAlternate Modeを使って実現しているのだそうです。Thunderbolt自体がDisplayPortを含んだ規格なので、ここに外部ディスプレイを接続することもできます。

また、このポートはUSB PDにも対応していて、ここから周辺機器に電力を供給できるほか、ACアダプターをつないでCF-SV7に電源を供給することもできるようです。どのくらいまでの電力が融通できるのか仕様書に書かれていないのは、ちょっと気になるところですが。


「顔認証用カメラ」と「外部ディスプレイがつなげるUSB Type-C」は、2017年秋冬モデルが登場したときに、私が「従来モデルにも載せてくれればいいのに」と思っていたものです。CF-XZ6に続いてCF-SV7にも装備されたということで、次は他のモデルにも拡大していってほしいですね。

現在、旧世代仕様の製品が継続して販売されているのは、CF-RZ6とCF-LX6。同時に2つ以上の新設計モデルが投入されることは非常にまれなレッツノートで、次はどちらがリニューアルされるのか?は気になるところです。順当に行けば、既に2世代前のモデルとなっている上に、CF-SV7と同様にUシリーズのIntel Core CPUを載せているCF-LX6の順番のような気がします。

一方のCF-RZ6は、搭載されているYシリーズのIntel Core CPUで新世代の製品投入が遅れていることもあり、もう少し待たされそうな気がします。しかし、私が新しいレッツノートに買い換えるのならこちらが大本命。とにかく、今は待ちます。


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