私のスマートフォン・NuAns NEO [Reloaded]の液晶画面にヒビが入ってしまったため、このたび修理に出すことにしました。修理の際には、宮崎県にあるNuAns NEOサポートセンターに端末を送ることになるのですが、今回は代替機をお願いした関係で、代替機を配達していただいた業者さんが、その場で修理する端末を引き取っていく…という流れになっています。
つまり、修理機と代替機を並べて、見比べながら設定を引き継ぐわけにはいかないことになります。さすがにその場で何十分も運送業者さんをお待たせするわけにはいきませんからね。そうなると、現在の端末にどんな設定が保存されているかは、あらかじめ確認しておかなくてはなりません。
とはいえ、Androidスマートフォンの場合、基本的にはGoogleアカウントにほとんどの設定が紐付けされていますから、設定の引き継ぎ自体は、新しい端末を使ってログオンするだけでかなりの部分が自動的に行われます。あとは個別のアプリに依存している特殊な部分、そして「おサイフケータイ」ことFeliCaの関連データについての対応が必要になります。
個別アプリへの対応の中では、LINE関連は要注意です。LINEのアカウントは、基本的にスマートフォンのSIM(電話番号)に紐付けられています。機種変更で新しい端末にSIMを差し替えるときには、事前にメールアドレスとパスワードの登録をしておき、新しい端末でこれを使ってログインする…という手順を踏みます。これをしておかないと、新しい端末にSIMを挿してLINEアプリを起動するときに、それまでの全ての情報を破棄するしかなくなってしまいます。あきれて笑ってしまうくらい、とことんスマホファーストの設計です。
電話番号が異なる新しいSIMでは、以前は情報の引き継ぎができなかったんですが、最近のバージョンのアプリでは、アカウントが引き継ぎできるような設定が追加されています(左画面)。ただし、この設定は36時間経つと自動的にふたたびOFFにされるとのこと。新端末を受け取ったら、迅速な対応が求められます。
もうひとつ気をつけなくてはならないのは、LINEのトーク履歴はこの方法だけでは移行されないこと。別途アプリでバックアップの操作をしておかないと、綺麗さっぱり消されてしまいます。Android版ならGoogle Driveへ、iOS版ならiCloudへのバックアップが可能です(右画面)。
FeliCaについては、修理に出すと基本的には初期化されることになっているそうなので、こちらもバックアップや移行を済ませておかなくてはなりません。方法はサービスによってそれぞれ異なるので、結構面倒な作業だったりします。
単に会員証や割引クーポン等のインターフェースとして使っている場合は、新しい端末で再設定すれば済むことが多いのですが、電子マネーやポイント等の「おカネ」が入っている場合は要注意です。そのまま修理に送ってしまうと、戻ってきたら空っぽに…ということになってしまいます。
こうしたサービスでも、おサイフケータイ向けの場合には、FeliCaチップだけで管理しているわけではなく、Webサーバーにもデータが保管されているのが普通です。移行方法としては、現在書き込まれているデータをサーバーに送信したり、現状のデータは削除して新しい端末からサーバーのデータを読み直したりするものが多いようです。
諸々の処理を済ませ、修理する端末を荷造りするときには、SIMカードとMicroSDカードを抜き取り、カバーも貼り付けてあったバンパーも外した素のCOREを、100円ショップで買ってきたエアークッション入りの緩衝材(いわゆる「プチプチ」)でぐるぐる巻きにしました。同梱するように指示のあったUSB充電ケーブルも、同様にプチプチで包んでおきました。余談ですが、「プチプチ」は川上産業株式会社の登録商標だそうで、同社のWebサイトのアドレスは、そのものズバリの「http://www.putiputi.co.jp/」だったりします。
これに、修理依頼内容を記載した紙を添付し、さらに保証書(取扱説明書に綴じ込み)と納品書(兼領収書)、あとはPDFで送られてきた「端末初期化/FeliCaデータ消去同意書」と「代替機利用規約」を印刷して署名したものを同封します。保証書と納品書は、メーカー保証が受けられるかどうかの確認で、明らかに補償対象外であろうワタシの場合にはどちらでも良いのかも知れませんが、念のために揃えて入れました。
ところで、納品書は購入日を確認して保証期間内かどうかを確認する目的のモノだと思うんですが、Trinity Online Storeで発行された納品書には、どこを見ても日付が書かれていません。まあ、注文番号が記載されているので、これで照合すれば購入日は確認できるのでしょうけどね。
今日・29日(木)に、NEO Reloadedは宮崎の修理拠点に旅立っていきました。私は仕事だったので、代替機の受け取りと修理機の引き渡しは妻にお願いしておきました。代替機の梱包の中に、修理機を送付するための袋が同梱されていて、その場でこの袋の中に入れて渡すようになっていたそうです。もともと荷札を貼れば送れるように梱包してあったんですが、梱包のままでは袋に入らなかったので、一度中身を出して詰め直したそうです。面倒を掛けてしまいました。
代わりに届いた代替機もNEO Reloadedというのは、考えてみると結構豪華です。…まあ、トリニティさんとすれば、ここでわざわざ他社製品を用意する理由もないわけで、当たり前ではあるのですが。製品を購入したときと同じ半透明のカバー付きで、「代替機」のステッカーが貼られています。
とはいえ、手持ちのカバーに交換して使うことも出来てしまいますから、こうすれば代替機であることはおそらく自分にしかわかりません。ともかく、せっかく貸していただいたモノですから、大事に使わせていただきましょう。
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