先日から、私のレッツノート・CF-RZ4から乗り換える先をどうするのか考えているところです。ここ数週間のうちには、レッツノートにも2018年夏モデルが登場するのではないかと思っていますが、モバイルノートPCを買い換えるときには、いつでもレッツノートに決め打ちするのではなく、幅広い視点で様々な製品を見比べることを心がけています。…とか言いつつ、結局元に戻ってきてしまったりするんですが。
そんな中で、最近画面は大きくても軽量…という「大画面モバイル」を指向したものを見かけることが増えてきた気がします。出先であっても、画面はもちろん大きい方が快適に作業できますよね。どうしても大きくなってしまう縦横サイズについては、狭額縁設計で「より小さいサイズに、ひとクラス上のより大きな画面」の製品が増えてきました。キーボードについても、標準ピッチのものを載せることが可能なので、これも操作性の面で有利に働くでしょう。
LG gramは、まさにそうした「大画面モバイル」にこだわって設計された製品ですね。画面サイズの異なる3モデルが用意されていますが、14.0型のディスプレイを持ったモデルの重量は995g。ギリギリではありますが、1kgを切っています。
ただ軽いだけではなく、CPUはCF-SV7の店頭販売モデルに採用されているのと同じCore i5-8250U。TDP 15Wの省電力ながら、4コア・8スレッドのパワフルな実行環境を提供します。そしてバッテリーでの動作時間もJEITA 2.0基準で26時間ものロングライフを確保しています。
さらには耐衝撃・落下、振動、防塵など7項目の MIL-STD 810G試験を通過していることも売りになっています。折りたたみ時には厚さ16.5mmとなる筐体ですが、「大きくて薄い」という見た目の頼りなさと比べると、意外なくらいしっかりしています。手で捻れば多少はねじれますが、壊れてしまいそうな不安は感じませんでした。
Acer Swift 5も、LG gramと同様に14.0型ディスプレイを持ちながら、さらに軽い970g。しかもこちらはタッチパネル付きです。Core i5-8250Uに8GBのRAM、大容量のSSDといった構成もgramとほぼ同様。バッテリーライフがカタログ値で8時間というのは少々不安もありますが、まる一日なら動ける…という意味では過不足ないラインを狙ったところかも知れません。
Swift 5の現物はまだ見たことがありませんが、筐体はマグネシウムリチウム合金製だそうで、極端に弱いということはなさそうです。一度実物にお目にかかってみたいものです。
レッツノートのラインナップには、彼らと同じ14.0型のフルHDディスプレイを装備したCF-LX6があります。型番を他のシリーズと見比べるとわかるとおり、基本設計は一番古いモデルで、次にモデルチェンジがあるのはこのクラスではないかな?という気がしています。
CF-LX6のスペック表をgramやSwift 5と見比べると、CPUが7000番台のCore iシリーズなのはモデルチェンジ前なので仕方ないところですが、バッテリーライフ、重量、筐体の厚さなど、闘うには辛いポイントが結構あります。光学ディスクドライブ(DVDマルチ/ブルーレイ)を内蔵可能なのはセールスポイントのひとつになるのかも知れませんが、Microsoft Officeもクラウドからダウンロードしてインストールするのが標準のご時世に、果たして決定的な優位性になり得るのでしょうか。
画面サイズをもう少し小さい13.3型クラスまで対象にすると、モバイルPC最大の激戦区と言って良い領域。NECや富士通は、この画面サイズでCF-RZ4並の重量700g台の製品を売っています。しかも、処理性能で同レベルのスペックを持つレッツノートよりも、10万円以上安い製品がほとんど。もちろん、スペック表以外の部分にも価値があるのは理解していますが、コレだけ価格差があると、本当に払う価値があるのか?を考えざるを得ません。
そんな思いを持ちつつ、レッツノートの2018年夏モデルがどんなものになるのかを、首を長くして待っています。…案外、型落ち品を安く入手するのを目指すのが現実的なのでしょうか。
今回の趣旨とは外れますが、最近レッツノート関係でもうひとつ気になっているのが、CF-RZシリーズと同じくらいのサイズの筐体に、Core i5-8250Uくらいは載せられるんじゃないかなぁ?ということ。500~600g台のタブレットであるCF-XZ6にだって、7000番台とはいえUシリーズのCore i7-7600Uとかが載っているわけですからね。
NECや富士通の700g台ノートでも、UシリーズCore iプロセッサーが載っています。RZシリーズがより消費電力が低いYシリーズのプロセッサを載せている理由もわかっているつもりではありますが、消費電力を定格より抑える術はいろいろ考えられるわけで、いざという時により高速に動作して仕事を片付けられる…という意味はあると思います。パナソニックさん、そんな検討、されていませんかねぇ?
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