はままつフラワーパークで、薪にするための木をたくさんいただいてきたところです。これから刻んで、割って…という作業が待っているわけですが、薪の形状になってしまえばそれでOK!というわけではなく、使えるようになるには水分が抜けるまで待つ必要があります。
先日の薪ストーブメンテナンスで、この「水分の抜け具合」を計測できる「含水率計」というモノがあることを教えていただき、早速ひとつ購入しました。Amazonで探すと、1,000円台からいくつか商品が出ています。
「含水率(がんすいりつ)」というのは聞き慣れない言葉かと思いますが、モノが「完全に乾燥した状態の重量」の何倍の水を含んでいるか…という比率です。モノの総重量に対する水の比率ではありません。伐り倒したばかりの木だと、100%を大きく上回ることすらあります。
計測するときには、含水率計から出ている2本の針を突き刺します。木材以外にも、モルタルなどの水分管理が必要なモノをいろいろ測れるようになっていますが、材質によってモードを選択する必要があります。木材だけでも、樹種によって4段階の切り替えがあります。…まあ、正確さを追求しているわけでもないので、テキトーでいい気もしますが。
フラワーパークからもらってきたばかりの木で測ってみると、「乾燥している」という基準になる15%をやや上回っている木がほとんどでした。中には20%以上の木もあります。小割にしてやることで乾燥は進むので、やっぱり早く割りたいですね。
薪小屋に積んである薪の中には、15%を切るモノも出始めています。しかし、乾燥している薪は割ってから時間が経っている…つまり、その分だけ昔割った薪ということで、薪小屋の下の方に積まれていたりします。シーズンインまでに上の方の薪が乾かなければ、本格的な入れ替え作業が必要です。
こうして数字で把握できることで、いろいろなことがわかってきます。経験や勘に頼れない素人には、ありがたいツールです。
含水率計を買うついでに、薪割りのときに使う鉄製のくさびを2本セットで購入しました。ねじれた形状で、繊維を引き裂きながら食い込んでいく仕掛けになっています。
もともと、同じような形状のくさびは1本持っていました。もちろん、この1本だけでも太いタンコロを割るときには相当いい仕事をしてくれるわけですが、それでも食い込んでしまって割り切れず、抜こうにも抜けず…と、にっちもさっちもいかなくなってしまう場合があります。
そんなときに、複数本のくさびがあれば、脇から差し込んで状況を打開できることが多々あります。また、直径30cmを大きく超えるような太いタンコロでも、複数本のくさびを打ち込んでいくことで割ることができます。エンジン駆動の大型薪割り機を超える、最強の「薪割りの友」かも知れません。
道具は揃いました。あとはコツコツ、割っていくのみです。
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