8にはなったがRZのまま

本日・1月15日の昼過ぎに、レッツノートの2019年冬春モデルが発表されました。もちろん、そのこと自体は既に織り込み済み。問題はその内容なのですが…。

LV、SV、XZ、RZの4モデル構成はそのまま維持。ただし、SVとRZについては、末尾の数字が「8」になりました。つまり、筐体はそのまま維持した上で、新世代プラットフォームを採用…という、レッツノートとしては王道のパターンです。


CF-SV8には、Core i7-8565UなどのいわゆるWhiskey Lakeが載りました。それ自体は実に順当な進化なのですが、今回特に売りになっているのが「モダンスタンバイ」への対応。復帰が高速になる他、スリープ中にも通信を維持し、プッシュ通知を受信してスリープから復帰…なんて芸当が可能です。

機能としては、HP ENVY 12 x2の「Always Connected」と同じですね。この能力を生かすためには、ワイヤレスWAN(LTE)搭載モデルを是非選びたいところです。バッテリーでのスリープ維持時間は幾分短くなりそうですが、ノートPCとしての基礎体力や運用方法を考えれば、あまり気にする必要はないと思います。 おそらく、メリットの方が上回るでしょう。

そして、注目のCF-RZ8には、Core i7-8500YなどのAmber Lakeが載ることになりました。これも至極順当なところではあるわけですが、残念なのはそれ以外にアップデートされたポイントがほぼ皆無であること。以前から期待しているPD対応のUSB Type-Cや、Windows Hello対応の生体認証などは搭載されません。

パナソニックストア直販のカスタマイズモデルでは、SSDが従来のSATA接続からPCIe接続(ということは当然NVMeでしょう)に変更されるそうです(店頭モデルではSATA接続のまま)。Amber LakeでのTurbo Boost周波数の大幅向上と並んで、体感速度の向上には大きく貢献しそうです。既に5年前の製品となっているCF-RZ4からの乗り換えなら、間違いなくステップアップを実感できます。しかし、他の3モデルには載っている新世代仕様の採用が全くないのは、やっぱり寂しいですね。


年に3度は定期的にラインナップがアップデートされているレッツノート。王道パターンの「パナソニック的Tick-Tockモデル」で行くのなら、夏モデルあたりにAmber Lakeベースの新筐体で超軽量モデルが登場して、秋冬モデルか2020年冬春モデルあたりでその新筐体にIce LakeかLakeFieldが載ってくる…という展開になる確率は相当高い気がしています。しかし、さすがにあと1年以上待つのは辛いです(涙)。

旧製品在庫処分セールにはそもそもCF-RZ6が出ていませんから、これに飛びつく選択肢はあり得ません。落ち着いて身の振り方を考えることにしましょう。主流のCF-SV8にしてみる、という選択肢だってあるわけですしね。モダンスタンバイ+顔認証、結構相性良いと思います…2in1のRZにこそ欲しい機能ですが。



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