「有楽町で決めましょう (1)」の続きです。今更言うまでもなく、このタイトルは1957年のフランク永井の名曲「有楽町で逢いましょう」へのオマージュ。大阪の百貨店・そごうが東京進出するときに、CMソングとして作られた曲だそうです。その有楽町そごうが店じまいした後、代わりに読売会館のテナントとして出店したのがビックカメラで…と、こんな話をするたびに妻からは「年齢詐称してない?」とツッコまれます。私だってググって確認しながら書いてるんですけどね。
そのビックカメラ有楽町店の5階、パソコン売り場の一角には、カスタマイズレッツノートの展示コーナーがあります。普通の店舗では見られない、カラー天板などの現物が展示されているほか、専属のコンシェルジュに相談に乗っていただき、その場でカスタマイズレッツノートを注文することもできてしまいます。私は、ココに向かったわけです。
「何か気になること、おありですか?」と声を掛けられて、「いえ、そうでもないんですが…新モデルが発表されましたよね?」と返してしまう私。全然素直じゃありません(笑)。この後、コンシェルジュのHさんを捕まえて、結局30分以上居座ってしまいました。
まずは、今回登場したCF-SV8とCF-RZ8について、特徴をおさらいすることになりました。SV8のパナソニックストアモデルは、SV7のときよりも少しだけ価格が下がったのですが、これは現時点でWhiskey LakeにvPro対応の製品がないため、vPro非対応版を載せているのが理由だそうです。vProは、企業向けPCで一括で遠隔管理する際に威力を発揮する技術で、カスタマイズレッツノートや法人向けモデルではvPro版のCPUがよく使われているのですが、基本的に個人として使う私の場合は関係ありません。シンプルに「速く、安くなった」という嬉しい変化です。
気になる機能のひとつである顔認証なんですが、動作自体はかなり速いものの、意外に落とし穴があるようです。メガネの有無や髪型の違い、マスクを掛けていたり…といった変化で、結構認証に失敗することがあるのだそうです。まあ、一つのIDに複数の顔パターンを覚え込ませられるようなので、あらかじめ準備しておけば大丈夫そうなのですが。
タッチパネルでの操作に慣れてしまったので、SV8だと心配…という話もしたのですが、SVならではの便利な操作も教えていただきました。ちょっと目からうろこが落ちる思いだったのが、画面の拡大縮小操作。タッチパネルならもちろんピンチイン、ピンチアウトなのですが、小指でCtrlキーを押しながら、ホイールパッドの縁で親指をクルクル回すと、片手操作で、しかも手自体はホームポジションに置いたままでできてしまうんですね。私自身ももうずいぶん昔にホイールパッドを使っていたことがあるのですが、あれは人差し指で回すものだと思っていました。
コレに限らず、基本的にホームポジションに手を置いたままで動かせるように考えられているのが、タッチパネル非搭載のレッツノートの流儀なんですね。クリエイティブを止めない、という発想です。
パナソニックの中の人ならではの、ちょっと面白い話も伺ってきました。SV8の外観は、基本的にSV7とほぼ同じなのですが、ひとつだけなくなったモノがあるので区別がつくのだそうです。それは、左側面の一番手前にあった無線切替スイッチ。モダンスタンバイとの兼ね合いで、Microsoft社から「コレがあると困る」とダメを出されたらしいです。電波を飛ばしちゃダメな場所や、ギリギリまでバッテリーを持たせたい場面で重宝した装備ではありますが、十分スタミナはあるわけですし、「つながりっぱなし」の新しい利便性を体験してみるのもアリでしょう。
一方のRZ8は、本当にプロセッサとSSDが速くなっただけで、他の部分で新機能は載りませんでした。次の新モデルがどうなるのか?というところは気になるわけですが、どうやら私の予想どおり、もうしばらくは「RZ」が続くことになりそうです。Hさんからは、次はSV8の使い勝手と新機能を体験してみて、数年後にRZの次になるモデルを検討してみる…というプランをおすすめされました。
それも確かに魅力的なプランなのですが、RZの「軽さは正義」の麻薬もまだ冷め切っていないところで、さすがにその場で買ってしまうだけの踏ん切りは付きませんでした。…というよりも、そもそも資金がどのくらい投入できるかもしっかり確認できていなかったのが大きかったのですが。1年近くも迷いに迷ったおかげで、それなりに購入資金が貯まってはきているのですが、それでも予算が足りなくなりかねないのがレッツノートです。
この日は、Hさんからもうひとつ面白いモノを見せていただきました。今回、2019年冬春モデルの販売キャンペーンでプレゼントされることになっている、オリジナルの名刺ケースです。
このケース、レッツノートの天板と同じボンネット構造の、マグネシウム合金製の蓋になっています。「レッツノート風の名刺ケース」といえば、もう10年以上前にイベントの記念品としていただいたことがありますが、あれはプレスされたスチール製でした。今回はまさにホンモノのレッツノートのミニチュア版。これは是非とも欲しくなります。
しかし、この名刺ケースを手に入れるためには、カスタマイズレッツノートの中でもプレミアムエディションを購入する、先着400名の中に入らなくてはなりません。ただでさえ高価なレッツノートの中でも、プレミアムエディションはさらに高嶺の花。性能・仕様や付帯サービスも考えれば、理不尽に高価なわけでもないことは理解しているつもりなのですが、普通ならとても手が届きません。でも名刺ケースは欲しいし、何とかならないものか?…と、悩みの種がもうひとつ増えてしまいました。
結局、SV8、RZ8両方の価格表をいただいて、ビックカメラを後にすることにしました。 「決めましょう」というつもりで来たのは間違いなかったのですが、この期に及んでまだ決めきれない私って(涙)…続きはまた次回。
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