先日注文したレッツノート・CF-SV8は、今週末の3連休中には我が家に届く予定になっています。もちろん、その日は非常に楽しみにしている私なのですが、そのCF-SV8の利用方法で、どうしようか決めかねて頭を捻っていることがひとつあります。それは、外出時の電源をどのように確保するのか?ということ。
今回、バッテリーパックはSサイズのものを選択したので、カタログ上のバッテリー駆動時間は12.5時間(JEITA 2.0)。これでも、CF-RZ4よりはやや長いことになり、日帰りの出張なら走りきれそうな気はします。しかし、1泊しようとするとこれではとても足りません。どこかで充電する必要があります。
CF-SV8に標準で添付されているACアダプターは、CF-RZ4用のものよりもひとまわり大きく、重量も本体のみで260g、AC電源ケーブル込みだと300gを超えてきます。ウォールマウントプラグを使えば200gそこそこのCF-RZ4用と比べると、ACアダプターだけで100gの重量差があることになります。本体の重量差だけでも300g弱あることを考えれば、荷物は実に400gほどは重くなるわけで、さすがに体感できる影響がありそうな気がします。
クアッドコアのCore i7-8565Uを最大4.6GHzというとんでもないスピードでぶん回すためとはいえ、85Wもの出力が可能なこのACアダプター(ちなみにCF-RZ4用は45W)は、最初に仕様を見たときは「ちょっとオーバースペックでは?」という気がしました。ただ、周辺機器もフルに接続してバスパワーで電源供給することを想定すると、この程度は必要になるのかも知れません。
もうちょっと軽いACアダプターはないかな?と思うわけですが、それを選ぶことができるのがCF-SV8の良いところ。ACアダプター用の入力端子の他に、Thunderbolt 3対応のUSB Type-CポートがUSB Power Delivery(USB PD)にも対応していますから、ここにUSB PD対応のACアダプターやモバイルバッテリーなどを接続するという手もあるわけです。
USB PD対応の機器は、互いに利用できる電圧と電流を通信し合い、折り合いの付いた組み合わせを使う…という仕組み。CF-SV7/8の場合、電源OFF時は15W以上、電源ON時は27W以上が入力されれば、充電が可能という仕様になっています。また、それ未満の入力でも、供給される電力は動作のために極力利用するのだそうです。60W程度までは、大出力が充電の高速化に貢献するそうなので、このあたりを目標に機器を探したいところです。
MacBookが「USB-C端子ひとつだけ」というとんでもなく思い切った仕様で登場して以来、USB PDという電力供給手段はパソコンの方にも広がり始め、ノートパソコン用に標準添付されているACアダプターがUSB Type-Cに差し込むPD対応品…というパターンも増えてきました。ただ、スマートフォン向けのType-C端子での給電は普及してきているものの、パソコンに電力を供給するような大出力対応の機器は、サードパーティーからはまだ出そろってきていません。体積も重量もそれなりに嵩みますし、あえて標準アダプターの代わりに持ち歩こうと思えるほどの魅力があるのか?と問われると、ちょっと微妙なところです。
ACアダプターの世界では、シリコンの代わりにGaN(窒化ガリウム)を使った半導体で大幅な効率化、軽量化が可能なことがわかっているのだそうで、コレを使ったPD対応のACアダプターも出始めています。もう少し待っているのが吉かも知れません。
駆動時間を延長するもうひとつの選択として、スペアバッテリーを持参することも考えられます。バッテリーが簡単に交換可能なレッツノートならではの手段です。
もちろん、この方法でも駆動時間は延ばせるわけですが、純正のバッテリーパックをもうひとつ持ち歩くのは、標準ACアダプターと大差ないバッテリーの重量(Sは255g、Lは355g)を考えると、合理的ではない気がします。持ち歩くなら、PD対応のモバイルバッテリーの方が、スマホも充電できたりして融通が利きますよね。
出張時にもう一歩の踏ん張りが利くように、100g重いLサイズのバッテリーパックに付け替えて出かけるという手段は考えられます。そのために2種類のバッテリーを持っている…というのはアリですね。 また余裕があるときに買いそろえましょうか。
いろいろ書き連ねてはみたものの、CF-SV8に標準添付のACアダプターの実物は、まだ見たことがありません。実際にモノが届いてから、具体的な方法はまた考えてみようかと思います。
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