2月ももうすぐ終わります。少しずつ、春を思わせるような暖かい日も増えてきましたが、それでもまだまだ暖房のお世話にならなくてはならない日が多いですね。
もちろん、我が家を支える暖房といえば薪ストーブ…というわけで、今年もフル回転で働いてもらっていました。昨年夏に点検していただいたときに、使い方が問題だらけだったことが露呈したわけですが、いただいたアドバイスを胸に、今年はかなり気をつけて使ってきたつもりです。ストーブの温度も上げられるようになり、快調に使っていた、のですが…。
我が家の薪ストーブ・ フェデラルコンベクションヒーターFA225の場合、最初に焚き付けと数本の薪を投入して点火し、温度が上がってきたところでダンパーを操作して排気を触媒に通し、触媒の効果で燃焼効率を上げる…という始動の手順を踏みます。ストーブには温度計も付いていますから、これを見て適切なタイミングを判断することになります。
ところが、2週間ほど前から、ダンパーを下ろすと火の勢いが一気に弱まって、今にも消えそうな状態になる…という現象が起き始めました。それどころか、消えかけたところに煙突から空気が流れ込み、吸気口から煙が逆流する事態に。家の中がすっかり燻されてしまい、しばらくヘンな感じでした。
煙が逆流するのは、燃焼室内に十分な上昇気流が発生していないからで、燃焼が強くない場合はもちろんのこと、屋外の気圧が低いとき等にも起きやすくなります。最初は、天気が悪いからかな?と思ったのですが、それまで快調だったのが突然、しかも立て続きに何度も起こるのは明らかに何かヘンです。
1週間ほど様子を見る間に、逆流は収まってきたものの、一気に火が弱まることは変わりませんでした。 さすがにこれでは困るので、夏にメンテナンスをお願いしたランドマークストーブさんに連絡して、現在の状況を伝えて相談してみました。煙突の内側にタールが付着して細くなっている可能性がある…とのことで、まずは煙突を掃除してみては?とのアドバイスがありました。
というわけで、薪ストーブシーズンまっただ中ではあるわけですが、煙突を取り外して中を掃除してみることにしました。
煙突の中を覗き込んでみると、内側はタールだらけ。さすがに完全に詰まってしまうところまでは行っていないようにも見えますが、確かに酷い状況です。頑張って温度を上げながら使っていたつもりなのですが、まだまだなのでしょうか。薪の含水率は測りながら燃やしていますが、あの機械で測れるのはあくまでも参考値ですしね。
そのタールは、剥がれ落ちてストーブの煙突取り付け口あたりにも剥がれ落ちてきています。煙突自体に付着したタールよりも、これが溜まってしまうことで、空気の通り道がかなり細くなってしまっていることは、想像に難くありません。まずは、これをキレイに取り除いておきました。
せっかく外したので、ブラシを持ってきて煙突掃除もしておきました。スチールのブラシを軽く通していくだけでも、タールがどんどん剥がれ落ちてきます。何度か煙突の中でブラシを往復させた結果、ゴミ袋には1kg近くの真っ黒な破片が溜まりました。
改めて煙突を覗き込んでみると、…キレイになったとはとても言えなさそうですが、それでも、多少はスッキリしたような気がします。
煙突を掃除した効果があったかどうか確認してみよう!ということで、ちょっと久しぶりに薪ストーブを点火してみました。快調に温度は上がってきたので、ダンパーを下ろしてみたところ…日は一気に弱まってしまい、またしても煙が逆流。天気が悪いわけでもありませんし、煙突の通りはそれなりに改善したはずなのに、状況はあまり変わっていないようです。
とりあえず、触媒を通さなければ「焚き火をする箱」として機能しているわけですが、これでは薪の消費量がタイヘンなことになってしまいます。やっぱり、触媒を使いたいところです。
そういえば、点検の際には「触媒がそろそろ交換時期です」という話がありました。そのときは、これまで触媒はたいして機能していなかったはずだから…と思い、もう1シーズン様子を見る判断をしたのですが、いよいよ交換しなくてはダメなのかも知れません。触媒は細かい網目になっているので、これが詰まってしまえば今回みたいな事態も起こり得ますからね。
…というわけで、今回の問題が解決するためにはもう少し時間がかかりそうです。根本的には、燃やし方をきちんとしない限り改善しないわけで、そのためには良質な薪も必要…ということになりますから、本当に解決するのはいつの日のことやら(汗)。
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