4月になりました。今日はエイプリル・フールの日。新元号絡みで仕掛ける人がいそうなので、注意しましょう。まあ、私はエレガントに嘘をつくのは苦手なので、今日も通常運転モードです。
私の新しいスマートフォン・HUAWEI P20 liteには、「急速充電器」が同梱されています。iPhoneの充電器よりはちょっと大きい程度…と、その出力の割にはコンパクトで、旅行先などに持ち歩くのもそれほど苦にはなりません。
この充電器を見ると、5V・2Aまたは9V・2Aで充電する仕様になっていて、Webサイトの製品紹介でもこの「高電圧充電技術」は明記されています。9V・2Aで充電できる技術には、Qualcomm社のQuick ChargeやUSB PDがありますが、この充電器はそのどちらにも対応せず、ファーウェイ独自の規格のようです。
先日USB PD周りの検証に使ってみた電圧電流計を使って測ってみたところ、P20 liteにこの充電器をつなげば9V・2Aでの充電は確かに行われているようです。電流の方は、使用状況に伴い結構上下しているようですけどね。
急速充電ができることはわかったのですが、この充電器がなくてはどうにもならない…というのはちょっと不便です。他の充電器ではどのくらいの速度で充電できるのか?も確認しておきたいところです。
巷に多く出ているUSB充電器をつなげば、一応充電は可能なようです。iPadなどが充電できる2.4A出力の充電器をつないでも、流れている電流は1A強といったところ。おそらく、規格としてはUSB BC 1.2の5V・1.5Aに対応しているのではないかと思います。急速充電とまでは言えないものの、最低限の水準は確保している…とは言えそうです。
レッツノート・CF-SV8も充電できるUSB PD対応の充電器をつないでみたところ、5V・2A弱の表示が出てきました。明らかにUSB BC 1.2よりは大電流を流せています。まさか、こっそりUSB PDにも対応?と思ったわけですが、冷静に考えてみると、USB Type-Cとしての電源供給は3Aまで可能なことになっていますから、その範囲に収まった通常のUSBバスパワーを使っている…という形なのかも知れません。
しかし、せっかくそこまで対応するのなら、独自規格ではなくUSB PDでの5V・3Aや9V・2Aに対応すれば良かったのに…と思ったりもします。この業界で相当のシェアを持っているファーウェイにとっては、優れた技術で先行して独自規格を投入していけばデファクトスタンダードになる!という戦略もあり得るとは思うのですが、既にPCやスマートデバイスの充電は趨勢がUSB PDに向かっている中で、それをあえて後出しでするのが業界にとって益になるかは大いに疑問です。
まあ、5V・2Aで10Wなら、そこそこに高速な充電ではあるわけですし、このくらいで充電できるのなら納得しておきましょう。ひと晩あれば、ほぼ空っぽの状態からでも十分100%まで持って行けるわけですしね。
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