前回、IKEA TRÅDFRIシステムを使ってスマートフォンアプリから2個の電球を個別にコントロールできる環境を整備して、「スマート照明」というタイトルで紹介しました。
とはいえ、これで「スマート」を名乗るのも、何とも気恥ずかしい感があります。家庭内のLANに接続して一元的に操作できる…と大げさに紹介してみたところで、要するにワイヤレスリモコンとタイマーが付いただけですからね。
今どき、「スマート」を名乗る商品は数多くあるわけですが、話題性狙いの、何処がスマート(smart ; 「賢い」)なのかよくわからないモノも結構あります。しかし、その中でも、話しかけるだけでいろいろな仕事をこなしてくれるスマートスピーカーは、その名に恥じない最先端!と言っても皆さん許してくれそうです。もっとも、コレもポテンシャルの高さはともかく、現状での実用度で言うとまだまだのような気がするわけですが。
TRÅDFRIを取り付けた寝室には、既に昨年末からAmazonのスマートスピーカー・echo dotが置かれています。ここはやっぱり、「アレクサ、でんきつけて」を実現してみたいところです。echo dotにとっても、天気予報やゴミ出しの確認、BGMプレーヤーとキッチンタイマーくらいしか仕事がない現状を打破して、不当に低い評価を跳ね返す絶好のチャンスと言えます。
TRÅDFRIゲートウェイの箱を見ると、主要なスマートホームサービスへの対応がロゴマークで謳われています。 Amazon Alexa、Google Assistantに加えApple HomeKitにも対応していますから、「ねぇ、ぐーぐる」にも「へい、しり」にも応えられます。
Alexaに対応させるためには、まずTRÅDFRIアプリの設定画面から「統合」機能を使ってAlexaとの関連付けを行います。ここでecho dotに紐付けられているAmazonアカウントでログインすれば、機能が有効になり、TRÅDFRIシステムがAlexaからの指示を受けられるようになります。
この後、今度はAlexaアプリを起動し、TRÅDFRIスキルを導入した後で、ゲートウェイと電球をデバイスとして認識させます。これで、echo dotやAlexaアプリからTRÅDFRIの機器をコントロールできるようになります。
基本的には、デバイス(電球)が属しているグループを指定して、「アレクサ、二階のでんきつけて」のように指示します。echo dotと同じグループに属しているデバイスに対してなら、グループ名を省略して「アレクサ、でんきつけて」と言うだけでも指示が通ります。
「でんきつけて/消して」の他、「明るくして」「白くして」「明るさを○○%に」などに応えてくれます。「でんき」の代わりに「ライト」でも大丈夫なようです。「でんき30%」のような言い方でも聞いてくれます。外部スキルを導入した場合でも、自然言語認識としてのAlexaは結構融通が利くようです。
実際に指示に沿って照明が動作するまでには、2~3秒程度待たされるので、ちゃんと指示が通ったのかどうかちょっと心配になります。動作の直後に「はい」と短い返事が戻ってきて、ようやくひと安心…という感じです。操作への反応は、リモコンやアプリを使った方がはるかに早いのですが、 室内のどこにいても、リモコンやスマホが手元になくても、音声だけで操作できるのは確かに便利です。使える場面は、それなりにありそうです。
グループ全体に対してだけでなく、個々の電球に対して個別に音声で指示を出すこともできるはずなのですが、どうもうまく行かないのが不満です。何か設定がおかしいのか、デバイスに付けた名前の問題あたりか…もう少し、探ってみましょう。
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