私のCF-SV8やCF-RZ4も含めて、最近のレッツノートシリーズには、標準で「PC情報ポップアップ」というアプリがインストールされています。各機種に応じて、必要なお知らせをポップアップウィンドウでお知らせしてくれるものです。
この「PC情報ポップアップ」に、今週はこんなお知らせが届いていました。「ブルーレイドライブファームウェア・アップデートツール公開」というタイトルで、このファームウェア更新はモダンスタンバイ時にまれにトレーが排出する問題の対策…とのことでした。
ブルーレイドライブ、モダンスタンバイということで、もちろん対象はCF-SV8なのですが、これに加えて「トレーが排出」と来れば、私としてはある一件を思い出さざるを得ません。CF-SV8で、モダンスタンバイ時でもブルーレイドライブのイジェクトボタンが反応してしまうことについては、2月にSSK Worldで問題提起をしていたところです。私だけでなく、他のユーザーさんでも同じ症状は確認されていました。
そのときには、パソコンお客様ご相談センターから「現時点では対応方法はない」との回答をいただき、「後日アップデートでも対応していただけると嬉しいです」と返信をしておいたわけですが、もしかすると本当に対応していただけたのでしょうか。しかし、通知が届いたのはまだ仕事中。帰宅してからパナソニックのサポートサイトを確認しようと思っていました。
ポップアップ通知が届いた同日の昼に、今度はパソコンお客様ご相談センターから電子メールをいただきました。「先般ご指摘いただきました、モダンスタンバイ中の光学ドライブトレイ排出の件ですが、対策プログラムが公開されましたのでご連絡申し上げます」とのこと。やっぱり、あの問題に対応していただいたアップデートのようです。とても嬉しい気持ちになりながら、はやる気持ちを抑えつつ仕事を片付け、急いで帰宅しました。
今回のアップデートは、ブルーレイドライブのファームウェア更新に加えて、「System Interface Manager」というアプリのアップデートが組み合わされた2本立てになっています。OS側とハードウェア側の協力で対策が行われたようです。
CF-SV8C、SV8Dシリーズ System Interface Manager アップデートプログラム(V21.01L16)http://faq.askpc.panasonic.co.jp/faq/docs/4912
CF-SV8C、SV8D、SV8L、SV8S、SV8R、LV8L、LV8R、LV8Sシリーズ [ブルーレイドライブ搭載モデル] ブルーレイドライブファームウェア アップデートツール
http://faq.askpc.panasonic.co.jp/faq/docs/4913
それぞれのダウンロードページにあるアップデート手順書に則って、落ち着いて作業を進めればアップデートはそれ程難しくありません。System Interface Managerのインストーラーを2回起動する(1回目はアンインストール、2回目はインストール)ところはちょっとトリッキーかも知れません。
アップデート適用後は、画面を閉じてモダンスタンバイ状態に移行すれば、イジェクトボタンの操作を受け付けなくなります。実際には、画面を閉じてから電源のインジケーターがモダンスタンバイを示す点滅表示に変わるまでに、結構時間がかかっていることもありますが、閉じた直後からボタンの無効化制御は有効になるようです。
そして、画面を開いてスリープから復帰させれば、イジェクトボタンはまた反応するようになります。これなら、私が「こう動作してほしい」と思っていたそのまま。安心して使えそうです。パソコンお客様ご相談センターからのメールは「動作を確認していただけませんか」 とのことだったので、早速確認した結果を返信し、合わせてお礼も書き添えておきました。
アップデートで対応していただいたことはもちろん嬉しかったのですが、それ以上に、メールで個別に連絡をいただけたことにビックリしました。こうした不具合と思われる現象でメーカーに直接連絡を取ったのは初めてでしたが、こういうときにはいつまでも自分で悩まず、問い合わせてみるべきですね。
ところで、せっかくブルーレイドライブの問題が解決したので、ブルーレイプレーヤーとしての使い勝手について再確認してみたのですが、PowerDVDでの再生だと、一度モダンスタンバイに入った後で、中断した場所から再生を再開することが、どうもうまく行えません。最初に戻ってしまいます。
どこが原因なのかわかりませんし、もしかすると今回のアップデートもそこに関係しているのかも知れませんが、ブルーレイプレーヤーとしての役割は、CF-SV8にとってはあくまでもおまけ的なもの。そちらに拘るよりは、ディスクが不用意に出てこなくなったことの方を喜んでいます。これなら、何年でもずっと使い続けられそうです。
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