ようやく完成した新倉庫の扉。次は、これを倉庫に実際に取り付けていかなくてはなりません。
最初に図面を引いたときに、扉の寸法は外枠よりも上下左右共に10mmずつくらい小さくなるように設計してありました。ついつい寸法ギリギリで設計してしまい、外枠に入らない…という事態に陥りがちなのですが、最終的には戸当り(後述)を取り付けますから、扉自体の周りに隙間があっても雨風はしのげます。素人のDIYですし、余裕のある作りにしておいた方が後が楽です。
しかし、明らかにふた回りは小さな扉ということになりますから、枠に取り付けるときには宙ぶらりんの状態で、丁番だけで全重量を支えるようになります。これではさすがに作業が困難なので、隙間に相当する厚さの板を挟んでおいてから、丁番を固定しました。
板の厚みは均一ですから、ちょうど良い場所で扉が固定できるはずなのですが、出来上がったのを見るとどうも歪みが気になります。扉も組立がパーフェクトなわけではなく、微妙に曲がったり捻れたりしていると思うのですが、それ以上に外枠の方が大きく歪んでいました。
とはいえ、外枠は外枠で倉庫本体に密着しているわけで、これを直すのも結構タイヘン。それでも、外観を見て明らかに傾いているように見えているのはさすがに落ち着かないので、現物合わせでちょっとずつ傾けながら、何とか誤魔化して収めました。
扉の位置がほぼ固まったところで、細めの角材を使って、扉の内側に隙間を埋める「戸当り」を取り付けます。これも現物合わせで、扉を閉じた状態で場所を決めました。取り付けてみたものの、どうも浮き上がったり、隙間ができてしまったりして、何度か取り付け直しながら作業を進めました。意外に難しいです。
扉には、取っ手と共に、南京錠を掛けるための留め金も取り付けました。施錠時にはネジが内側に入る、防犯効果が高いものです。一応家財道具が入る場所ですし、このあたりはやっぱり気にするところです。
倉庫という目的上、扉の鍵は外から掛けられれば十分で、中から掛けられる必要はありません。一方で、中での作業中などに扉が閉まってしまったときに、中から開けられる手段がないと困ります。このあたりを考慮した上で、ラッチ連動のドアノブのような加工がややこしいモノは使わず、シンプルな作りにしています。
とはいえ、これだと錠が掛かっていない状態では扉が自由に動き、風に揺られて隣のエルダーフラワーの木に当たり、枝を折ってしまいます。そこで、内側に食器棚などにも使われるマグネットキャッチを取り付けて、錠無しでも定位置に収めておけるようにしました。
細かく見ていくとまだまだ気になることばかりですが、コレで一応完成、としましょう。何とか他人様にもお見せできるくらいにはなりました。
扉を作った勢いで、西側の壁に予定していた小窓も一気に作ってしまいました。こちらも、窓枠からスギ材を使って自作しています。上端に丁番を付けて、跳ね上げるタイプの窓にしました。少し開けて換気するにはちょうど良い形ですね。
窓枠は基本的に扉と作り方は同じで、小さい分だけ楽ではありますが、一方で作業が細かくなることで面倒な部分もありました。しかし、扉を作った直後で勘どころをつかみかけた状態だったので、作業自体はスムーズでした。先にこちらの窓から作った方が、扉づくりの前の練習になって良かったかも知れません。
窓は内側から開け閉めできさえすれば良い…というわけで、内側にシンプルなラッチを取り付けています。
この写真だけ見ると、洒落た木造の小屋の片隅に見えないこともありません。倉庫としては、この建具は相当オーバースペックだったかも。まあ、木工作の練習ができたという意味では良かったと思います。次はもっと上手に…って、もう建物なんて立てる場所はとてもありませんけどね。
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