先日購入したUSB PD対応の充電器・RAVPower RP-PC112。早速使ってみているわけですが、今日はその話をする前に、もう少し他のモノとの大きさ比べをしておきましょう。
昨年コストコで購入した、Gigastone社製の総合57W(USB PD 45W+Type-A 12W)の充電器と比べると、本体色やデザイン面で見え方の差もありますが、ほぼ出力が同じなのに、明らかにサイズがひとまわり以上小さいのがわかります。重量的にも約4分の3(137g:106g)という軽さに収まっています。
前回もご紹介しましたが、むしろiPad付属の充電器の方がサイズ感としては近いですね。さすがに重量は1.5倍以上違う(106g:66g)のですが、10Wの充電器とほぼ同サイズから61Wを引き出せるわけで、このあたりは次世代素子・GaNの面目躍如といえるでしょう。
…というのはともかく、つなぎ方自体は至って簡単。唯一のUSB Type-C端子に、両端Type-CのUSBケーブルをつなぎます。もちろん、RP-PC112の持てる能力をフルに発揮させるためには、USB PDに対応した、最大3Aを流せるケーブルが必要になりますが、ココは当然チェック済。ケーブルをつなぐと、小さな青色LEDが点灯して接続を知らせます。
昨年USB PDの動作状況を確かめるために購入した電圧電流計を使い、レッツノート・CF-SV8に供給される電力を確認してみました。動作状況によって供給電流は大幅に変化するのですが、電圧の方は常時18~19V。そして電流は最大でほぼ3Aまで上がっていきます。20V・3Aの能力がある充電器として認識され、60Wに近い電力もしっかり供給できているようです。
それでも、本体に添付されるACアダプターの85Wよりは低いので、Windowsからは「低速の充電」と認識されているようです。まあ、これはそういう仕様なのであまり気にしないことにしましょう。
それよりも重要なのは充電の安定感です。45Wのコストコ充電器で試してみたときには、しばしばこれが「充電していません」という表示に切り替わっていたのですが、RP-PC112を接続している間はそれが皆無。使用中でも、本体が充電されていることを示すオレンジ色のLEDは、常時点灯しています。
ただし、コストコ充電器で「充電していません」状態が頻発していた問題については、先日公開されたレッツノート側の最新版の電源コントローラーへのアップデートで解消されているようです↓。実は45Wの充電器でも、結構イケるのかも。改めて測り直して評価するべきかも知れません。
CF-SV8、LV8シリーズ
電源コントローラーアップデートプログラム(V1.00L20) https://faq.askpc.panasonic.co.jp/faq/docs/005000
充電中にはそれなりに発熱しますが、持てなくなるほど熱くなることはありません。これなら旅のお供のACアダプターとしてだけでなく、夜のうちに明日に備える充電器としてしっかり働けます。
充電器本体だけでなく、接続ケーブル・PowerLine IIの話にも触れておかなくてはなりません。もちろん、しっかりと電気を流して安定した充電を行うために、ケーブルの品質が大事で、そこには全く問題はありません。個人的にいちばん気に入ったポイントは、差し込んだときにガタつきがほとんどないこと。特に、出先で使うときに安心感があります。
ケーブル自体も太すぎず、ケーブルにデバイスが振り回されるような硬さもありません。同社のUSB 3.0対応ケーブルも持っていますが、太さはそれほど変わらないものの、明らかにUSB 2.0ケーブルの方がしなやかに曲がります。データ通信に使わないのなら、こちらを選ぶべきです。
充電器本体も、接続ケーブルもつや消しの黒色ということで、CF-SV8のジェットブラックの筐体とほぼ同じ色です。この統一感、一緒に持ち歩く自分に酔ってしまいそうです(笑)。
ちなみに、RP-PC112は白と黒の2色展開で、白い製品の方が安く売られていることが多いです。大出力のUSB PD充電器はMacBookと一緒に使うニーズが多く、白い方が販売数を稼げるからだと思うのですが、色が違うだけなのに1,000円近く値段が違うこともあるのは理不尽さを感じます。まあ、そんなことを言いながらも、結局踊らされてしまったのですが。
CF-SV8を持ってお出かけするときには、このモバイル充電器一式は欠かせない存在になりそうです。もっとも、Lバッテリーも追加で購入したりすると、また状況は変わるのですが。
コメントを残す