先々週の末までで、薪小屋新1号館は、「薪小屋としては」ほぼ完成となりました。家の周りに大量に積み上げたままになっている木も、これでようやく片付けられます。少しずつ薪に割りながら、この新1号館に積み上げていかなくてはなりません。
とはいうものの、まだ「薪小屋以外の部分」が出来上がっていません。そもそも、基礎の部分など、薪小屋として使うだけならあまりにもオーバースペックな作りになっているのも、ひとえにこの「以外」のせい。引き続き、作っていきます。
薪小屋新1号館の屋根の上には、水平に作られた枠があります。もちろん、この上に何かを載せたいからこそ、こんな作りにしたわけです。
まずは、そこに載せるために使う材料を調達してきました。断面が110mm×28mmのヒノキ乾燥材。いつも使っている2×4系のいわゆるディメンション材とは、ちょっと枠組の違う寸法ですね。日本建築の部材としては、間柱に近いところでしょうか。ともかく、今回の目的にはうってつけのサイズです。
これを、枠の上にちょうど収まるサイズに切り揃えます。3cm弱の厚みがあれば、上に立って乗るのに十分な強度があります。つまり、これは床。自分が乗りたかったからこその強固な基礎であり、水平な枠である…というわけです。
床は、脚立置き場の上にも張ります。倉庫の階段を登り切った踊り場から、20cmくらいずつの段差で薪小屋新1号館の上まで無理なく渡れるように…というのが、脚立置き場の枠の高さを決めた理由です。
切り揃えた板は、三面を塗装しておきました。これは、実際に取り付けたときには下になる面。取り付けた後では塗りにくくなりそうなところだけ塗っておこうということです。もちろん、全部塗ってしまってもよかったのですが、そこは後からでも塗れますからね。
床板を張れば上には乗れるようになるわけですが、墜落防止の柵も付けておかないと、高所恐怖症の妻などは絶対に乗ってくれません。…いや、私だってさすがに柵なしでは怖いです。もちろん、柵も作っていきます。
柵は、ロフトの柵を参考にして作っていきます。下半分に筋交いが入った、シンプルで力強い意匠になっています。
ロフトの柵の高さは床から110cm。建築基準法施行令で2階以上のベランダなどには高さ1.1m以上の柵が必要と定められているからだそうで、今回の柵もそれに倣います。実は、階段の段差や踏み板の奥行も、一応建築基準法には則った寸法で作っています。いつか建築確認を受けるような規模の建築物を建てるときの役に立つかも…って、その予定は今のところありませんが。
今度は120cmほどに切られた2×4材
120cmほどに切られた2×4材が大量にあるので、柵の支柱にはコレを使います。これは、12フィートの材から新1号館の柱を切り出した余りで、このために取ってあったもの。数センチ切り落とせば、ちょうど良い長さになります。
屋根の上に乗り、1本ずつ枠に取り付けていきます。支柱の先端は4m近い高さにまで達し、母屋の屋根を越えてきます。さすがに足がすくみますが、支柱が付くとそこに掴まって作業できるので、楽になってきます。
筋交いも、2×4材で作っていきます。といっても、お手本を見ながら見よう見まねで…ということで、まずはひと組だけ試作してみました。現物合わせで角度を測り、あとはガイド定規に頼りながら丸ノコで刻んでいきます。
実際に二本の支柱の間に筋交いを取り付けてみると、柱のブレが一気に収まります。なかなかイイ感じです。この調子で作っていけば大丈夫そうです。
それでは、次は柵全体の筋交いを作っていくことにしましょう…となるわけですが、その前にやっておかなくてはならないことがありました。ちょっと長くなってきましたし、続きはまた次回としましょう。
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