Windows 10の最新大型アップデート・May 2020 Updateが公開されてから、そろそろ2ヶ月が経ちます。最近ではWindows Updateが公開される度に不具合が見つかるのが恒例となりつつありますが、今回も不具合が修正されるまでは該当環境にはアップデートが飛んでこない…という制御が行われているそうです。
Microsoft社では、こうした事態が頻発している状況もあってか、各大型アップデートに対する不具合報告とその修正状況を、「Windows release health dashboard」というページでまとめています。もちろん、バージョン2004(May 2020 Updateのことです)についても、ここで確認することができます。基本は英語版のページになりますが、自動翻訳を使えば何とか理解はできます。
週に一回くらいこのページを見に行っていましたが、ずいぶん「解決済み(Resolved)」の数が増えてきました。新型コロナウイルス対策で業務体制が臨時で変更されていることもあって、思うように作業が進んでいなかったのでしょうけれど、それでも頑張って進めていただいているようです。我が家の環境なら、ほぼ問題はなさそうな感じになってきました。
先月末あたりから、Windows Updateの画面を表示すると、「間もなく Windows 10 May 2020 Update がリリースされます」という表示が出てくるようになっていました。ようやく不具合の修正も落ち着いてきて、自信を持って配布できるようになってきたのかな?と思いながら、自動更新が始まるのを待っていました。しかし、7月になっても、いつまで経っても、更新は始まりませんでした。
それどころか、今月の中頃になって、その「リリース予告」の表示は消えて、元どおりの表示になってしまいました。新たな不具合が見つかって、リリースできなくなってしまったのでしょうか?それとも、バージョン2004の普及はあきらめて、その次の「バージョン20H2」に注力することに決めたのか。
余談ですが、バージョン2004の次のWindows 10の大型アップデートは、この「バージョン20H2」が正式番号になるようです。「2020年の下半期(2nd Half)」という意味ですね。ついに月の名前を冠するのをあきらめたのでしょう。賢明な判断だと思います。
Windows release health dashboardによると、7月22日の時点で、バージョン2004はバージョン1903および1909のWindows 10で、Windows Updateから手動で「更新の確認」を行えば更新できる…ということになっています。基本的には、望むユーザーにはすべて提供しているというスタンスのようです。とはいえ、私の使っている2台のPCのどちらも、手動で更新を確認してもバージョン2004への更新は案内されません。
一方。MicrosoftのWebサイトから「Windows 10 更新アシスタント」をインストールして、強制的にバージョン2004へとアップデートすることも既に可能です。そこで、まずはデスクトップPC・Pavilion Wave 600だけ、バージョン2004に切り替えてみることにしました。自宅で趣味に使っているモノですから、多少失敗しても困りません。いざとなれば元のバージョンに戻せば良いわけで。
作業は1時間弱で終わり、途中で停止などすることもなく、無事バージョン2004への更新が終了しました。いろいろと触ってみているところですが、今のところ不具合らしきモノは見当たりません。
続いて、レッツノート・CF-SV8の方でもアップデートを実施してみることにしました。ダウンロードは数分で完了…と超高速。これは、既にPavilion Wave 600に保存されているファイルを読みに行くからなんですよね。Windows 10設定の「配信の最適化」から、LAN上にある他のPCからの取得を許可できます。
インストールにはそれなりに時間がかかりましたが、30分ほどで作業終了。特に引っかかる箇所もなく、あっけないくらい簡単にアップデートが済みました。
パナソニックでは、レッツノートのサポートページでWindows 10のバージョン別に詳細な動作確認情報を載せています。バージョン2004に関しても、かなり多岐にわたる情報が公開されています。中には、「画面の輝度が最大値と最小値にしか設定できないことがある」のような、使い勝手に致命的な影響を与える記載もあり、何か問題が出ていないか心配していました。
サポート情報に記載されている事項を、現時点で確認できる範囲でひととおり試してみましたが、該当する症状は一つも確認できませんでした。とりあえずは、ホッと一息ついているところです。
それよりもウレシイのが、先日KB4535996のアップデートを適用して以降も完全復調とは行かず、今ひとつ調子が良くなかったWindows Hello顔認証カメラの動きが、アップデートで相当安定したような気がすること。もっとも、これについてはWindows 10自体だけでなく、カメラのファームウェアもアップデートされていて、相乗効果で改善したのかな?と思っています。
CF-SV8B、SV8C、SV8D、SV7、LV7シリーズ
カメラファームウェア アップデートツール https://faq.askpc.panasonic.co.jp/faq/docs/005017
ちなみに、バージョン1909以前のWindows 10でも、Windows Hello顔認証カメラに関する問題が修正された不定期の機能アップデート「KB4559004」が公開されています。カメラのファームウェアに加えてこのアップデートを適用した段階から、状況はやや改善していたようです。
KB4559004では、他にもワイヤレスWAN関連の不具合や拡大鏡とExcelの問題など、機能面での修正がいくつか追加されています。バージョン2004へアップデートするわけにはいかない環境の方々も、試してみてはいかがでしょうか。
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