先週金曜日・8月7日は立秋。暦の上ではもう秋…ということになるわけですが、むしろ夏の暑さはこれからの「残暑」こそが本番です。もっとも、私にとっては、土用が過ぎたことで、ようやく堂々と土いじりができる!という喜びの方がずっと強いのですが。…もう完全にビョーキですから、こういう人はあまり真面目に相手にしすぎないようにすることをオススメします(笑)。
…と、それはともかく、よりによって土用のまっただ中に手を付け始めた、駐車場南側の花壇のリニューアル作業は、結局穴を掘り込んだところから10日以上放りっぱなし…ということになってしまいました。とはいえ、ここからは落ち着いて作業の続きに取りかかれます。
放置してあった間に何日か雨が降り、掘り込んであった穴は浸食されることになりました。特に、今回の花壇は三つが段差を付けて並べられているので、上から下への水の流れがはっきりと溝になっていました。砂利を敷いた上には、泥が溜まっている場所もあります。
ただ、水が流れてくれたおかげで、地面はそれなりに固まって安定してきた感があります。一部崩れた部分を軽く修正すれば、そのまま作業の続きに入れる程度の、軽微な被害に収まっていました。
新しい花壇は、レンガを4段積み重ねて作っていきます。土用のうちに、近所のホームセンターで、「ひと月に50個」作戦のときと同じレンガを調達しておきました。定価は88円。しかし、50個以上まとめ買いすれば68円(いずれも税抜)というサービスは助かりましたね。今回必要なレンガは74個。砂利やモルタルを含めても6千円を超えるくらいの買い物で済みました。
まずは、久々のレンガ割りから。互い違いに積んでいくので、どうしても半分に割る必要がある部分が出てきます。我が家にはグラインダーはありませんから、レンガタガネを使って、四面に溝をつくりながら丁寧に割っていきます。
そして、割り終わったものも含めて、積んでいくレンガを水に浸しておくのが、重要な下ごしらえの作業です。
レンガを水中に沈めると、中から気泡が次々に出てきます。この泡が出てこなくなったら、準備完了です。
レンガは多孔質の焼き物なので、そのまま使うとモルタルから水分を吸い取ってしまい、モルタルの硬化に悪影響があります。これを防ぐために、あらかじめ水を吸わせておきます。大量の細かい穴の中に溜まっていた空気が、水圧で押し出されて泡となって出てくる…というわけです。
では、レンガ積みの作業を始めていきましょう。まずは穴をしっかり掘り直し、改めて路盤材を敷きます。レンガの幅よりも、余裕を持って広い幅で敷き詰めておく必要があります。もちろん、この段階で水平に敷き詰められているかどうかを確認しながら丁寧に進めます。ここの仕上がり次第で、以降の作業が各段に楽になってきます。
次に、路盤材の上に、最下段のレンガを固定するためのモルタルを載せ、その上にレンガを載せておきます。これも、モルタルはレンガの幅よりやや広く余裕を持って、厚みも1cm程度と、あまりケチらないようにしましょう。やや柔らかめに練っておくと、レンガを水平に位置合わせしやすくなります。
1cmほどの隙間を空けて一段目のレンガを並べ終えたら、レンガの間にモルタルを叩きながらゆっくり押し込んで目地を埋めます。そして、レンガの上に二段目を載せるためにモルタルを載せ…という風に手順は進みます。二段目には一段目ほどこってりとモルタルを載せる必要がありません。2本の筋を引くようにモルタルを載せていくと、目地がキレイに埋まりやすくなります。
最上段まで、今回の場合4段を積み上げました。目地からはモルタルがはみ出して垂れてきていますが、この時点では気にしません。しっかりモルタルが目地に詰まっていることの方が大事です。
目地の仕上げは、はみ出した分をワイヤーブラシで削ぎ落としていきます。あまりにも目地にあるモルタルが少なすぎるなぁ…というときには、少量をつまみ取って追加で詰め込んで仕上げていきます。
あとはこのままモルタルが固まるまで待っても良いのですが、表面にモルタルが残って白くなるのがあまり好きではないので、最後に表面を水で軽く洗い流します。もちろん、肝心の目地のモルタルが流れてしまっては困りますから、ごく軽くささっと、しかも慎重に。これで、レンガ積みは完成です。
三連休の間に1日1つずつの花壇を仕上げ、山の日・8月10日には3つの花壇が無事積み上がりました。初めてモルタルでレンガ積みをしたわりには、まあまあ上出来だったかな…と自画自賛しています。
次は、掘り返してあるレンガ積みの周りの土を埋め戻していきます。もともと我が家の土地は畑だった場所なので、土はそれ程質の悪いモノではありません。しかし掘り返したときに駐車場の敷き砂利と混ざってしまいましたし、他にも掘り返した底から大きな石が出てきています。
そこで、駐車場の地面に合わせて整形した残りの土については、ふるいに掛けて花壇に戻すことにしました。もちろん、そのままではすっかりくたびれてしまっていますから、実際に何か植えるときにはもうひと手間掛けなくてはなりません。
ふるいの中に残った砂利は、駐車場の敷き砂利として戻します。大きな石は、花壇の底に敷いておきます。雑草の根が結構地下深くから上がってきますから、コレを抑止できれば…と目論んでいます。
昼間は外が暑すぎて作業どころではなく、なかなか進みませんでしたが、土曜日・15日までには、何とか埋め戻しと砂利敷きまで完了できました。現在、妻がココに植える球根を注文してあるそうです。先に救出した球根と合わせて、また植えることにしましょう。
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