パナソニックストアで、3月2日からレッツノート・CF-RZ8の「FINAL SALE」が開催されています。基本的にレッツノートは、年に3度のニューモデル発表までに旧モデルの在庫を売り尽くしてしまうのが普通で、「最終売り尽くし」自体はよくある話です。しかし、今回の「FINAL」はいつもどおりのアレではなく、その名のとおりの重みがあります。
FINAL SALEのページ上で、こんな告知が行われています。
「RZ8」シリーズをもって、10.1型レッツノートの販売を終了いたします。
約7年間、本シリーズをご愛顧いただきありがとうございました。
「RZ8」シリーズ FINAL SALE 最新モデル5,000円OFF! | パナソニック公式通販サイト – Panasonic
ページ上には「レッツノート最後の10.1型」なんて記載もあります。いつまで経っても後継モデルが登場しないRZシリーズを心配しながら見守り続けてきましたが、ついにこのクラスの後継機は登場せずにフィナーレを迎えることになったようです。これまで6台のレッツノートを使ってきましたが、最新のCF-SV8以外はすべて10型前後の画面を持つ製品でした。ある意味レッツノートのルーツと言えるシリーズでもあり、寂しい思いはあります。
とはいえ、CF-SV8を使ってきた2年間を振り返ってみても、「大きい」とか「重い」とかいう印象を持っていたのは家に届いた最初だけで、それ以降は、全くストレスなしに作業ができるパフォーマンスに満足してきました。ひたすら小さく軽いことにこだわり続けていた時代も確かにありましたが、何を持ち歩きたいのか?という問いへの解答を考えれば、大事なのは荷物の重さと得られる満足感とのバランス。少なくとも今の私にとっては、この方がベターです。
そんなわけで、「コレで最後だ!」と言われても、CF-RZ8を購入しなくては!という焦りは全くありません。そもそも先立つモノが全然手元にないわけで…バレンタインジャンボ宝くじの当選発表次第では何とかなるかも知れませんが、そのとき(抽選日は3月12日)までには完売になりそうな気がします。
昨年12月に存在が初めて公表され、おそらく多くのRZユーザーの注目も集めたであろうOneMix4が、4月上旬には巷に出てきます。当時は明らかになっていなかった価格帯も、私が予想していたとおりレッツノートのほぼ半額です。Core i7を搭載した上級モデルの「プラチナエディション」でも、15万円前後の値札が付いています。
「iPadに近いサイズ感でWindows環境を持ち歩く2in1」というところにレッツノートRZの魅力を感じていたのなら、より容積が小さく仕上がっている上に、今どきのスペックでしっかり固められたOneMix4は、面白い代替になる可能性があると思います。もっとも、モノとしての質感でレッツノートと勝負できるのかどうかは、現物をこの手で捻ってみなくては何とも言えません。「アルミ合金製」とアナウンスされている筐体は、写真を見たところMacBookを彷彿とさせる高級感がありますし、十分丈夫そうには見えるのですが…。
CF-RZ8のFINAL SALEは3月30日まで。OneMix4を手に取って質感を確認できるそのときに、入れ替わりで市場からいなくなってしまうのは、これまた何とも寂しい限りなのですが、これもひとつの時代の終わりと始まりなのかな…とは思っています。
もうひとつ、RZシリーズからの移行先として考えられるのは、同じレッツノートのCF-QV9でしょうか。「レッツノートの2in1」に魅力を感じていた人たちには、これしか選択肢がない…というのが現状です。
画面は12型にまで大きくなっていますが、狭額縁設計のおかげでフットプリントの差は画面サイズ差ほどはありません。1 kg切りの重量はキープできていますし、CPUのグレードアップも考慮すれば、得られる体験では同レベル以上ではないかと思います。タッチパネル付きの2in1にこだわらないのならば、私と同じようにSVシリーズに移行するのももちろんアリです。
しかし、改めて振り返ってみると、パナソニックストアでは「10.1型レッツノート」の販売を終了する…と言っているだけなんですよね。10.1型ではない小さなレッツノートの可能性まですべて否定はしていない、とも取れるわけで…いや、それはあまりに穿ちすぎか。
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