昨夜遅くから今朝未明にかけて、私の住む浜松ではかなり激しい雨が降りました。天井裏がない我が家の2階では雨音がかなり大きく響き、何度か目が覚めました。一時は、近所の川が警戒水位に達したとのことで、浜松市が避難準備情報を出していたほどです。幸い、大きな災害には至らなかったようですね。
最近は、こうした情報が出るときには、そこにいる人たちのスマホが一斉に「ぽぽぽぽぽーん」と大音響の通知音を響かせるようになりました。地域を絞ってすべての端末に一斉にメッセージを送る、いわゆる「エリアメール」です。
もともとは、地震の揺れが来る前に警報を鳴らす「緊急地震速報」を通知するために開発された仕組みですが、地方自治体も緊急性の高い情報の発信に活用するようになっています。ちなみにこのシステム、Earthquake and Tsunami Warning Systemの頭文字を取って「ETWS」と名付けられていますが、一刻を争う地震や津波のために、4秒で通知されるように仕様が決められているのだとか。
妻のiPhone 12 Proには今回何度かエリアメールが届いたのですが、私のOPPO Reno3 Aからはあの音は一度も鳴りませんでした。明らかに、エリアメールを受け取れていません。できるはずだと思っていたのですが…。
ETWSでは、地震と津波の緊急速報については国際的な共通規格になっていますが、地方自治体の提供する避難情報等については、各通信事業者が種別を定義して配信しています。以前は、これが各キャリアで独自に決められていて、各社提供のアプリでしか正常に扱えず、格安SIM・格安スマホでは使えませんでした。現在は国内の業者間で共通仕様が定められたので、SIMフリー機でも対応しようと思えば可能な状況になっています。
Reno3 Aの場合も、設定機能の中に「緊急速報メール」に関する設定があり、ここで設定をしておけば、ETWSで一斉配信される各種メッセージを受け取れることになっています。いくつか設定をカスタマイズできるようになっていますが、初期状態ではすべてONになっていました。
受信したエリアメールの履歴は、標準の「メッセージ」アプリから参照することができるようになっています。かなりメニュー階層の深いところにありますが、何度も見返す性質のものでもないので、仕様としてはこれで良いと思います。
しかし、メニューから「緊急速報の履歴」を開いてみても、履歴は全く残っていませんでした。つまり、このReno3 AはETWSのメッセージを一度も受信できたことがない…ということになります。
Reno3 Aでも、きちんと地方自治体提供のエリアメールが受信できている…という報告記事が出ています。スクリーンショットも出ていますし、信憑性は高いと思います。それなら今回の私の場合も受信できているべきなのですが、結果は先にお知らせしたとおりです。
「OPPOラボ」さんの事例との違いは、自治体が異なることと、SIMの事業者が異なる(引用記事はソフトバンク回線のLINEモバイル、我が家はNTTドコモ回線のBIGLOBE)ことくらい。とはいえ、同じSIMで去年まで使っていたHUAWEI P20 lite、さらにその前のNuAns NEO Reloadedの両SIMフリー端末では、どちらもエリアメールが受信できていましたから、 自治体やSIMの問題ではないような気がします。もしかすると、端末とSIMとの間で相性問題でもあるのでしょうか。他に設定しなくてはならない部分も見当たらず、わけがわからない…というのが正直なところです。
Reno3 Aには、もうすぐAndroid 11へのバージョンアップが配信されてくるようです。これで、何かしら状況が変わるかも知れません。…まあ、改善されているかどうかも緊急事態にならないと確認しようがないんですけどね。ネット回線経由で緊急速報の情報をプッシュ通知してくれるアプリもいくつかあるので、当面は「ETWSは受信できない」という前提で、アプリに頼るつもりです。
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