今日・5月16日に、静岡県も含む東海地方が梅雨入りしたとみられる…と発表がありました。平年より21日早く、記録が残る1951年以来では二番目に早い梅雨入りになるそうです。梅雨入りになると雨が降らない…ということもよくありますが、今回はしばらく雨が続きそうです。さすがにこれだけ早いと、公私ともにいろいろな予定が狂ってくるので、焦っているところです。
…というのはともかく、そんな中でも我が家の愛車・ブラックパール2世号ことステップワゴン e:HEV スパーダは走行距離をドンドン伸ばし、先日あっさりと10,000 kmの大台を超えました。出だしからこうなることはわかっていましたが、とにかくハイペースです。
残価設定クレジットの設定距離(1,000 km / 月)なんか気にするのもバカバカしいくらい乗りまくっているわけなのですが、この距離に達して気がついた…というか、気になり始めたことがあります。10,000 km を超え、11,000 km を超えても、エンジンオイル交換の警告が表示されないのです。交換時期が近づくと、メーターパネル内のマルチファンクションディスプレイに、起動する度に警告音とともに表示されるようになるはずなのですが…。
先代ブラックパール号こと純ガソリン仕様のステップワゴンスパーダは、エンジンが1.5リッターのダウンサイジングターボだったこともあり、エンジンオイルの交換基準は「6ヶ月または5,000 km」となっていました。高温の排気ガスでタービンを回して吸気を無理矢理詰め込み、本来の排気量以上の力を出すのがターボチャージャー。この仕組みが負荷を掛ける分だけ、エンジンオイルの寿命が短めに設定されています。
ターボの付いていない自然吸気エンジンの場合は、「6ヶ月または10,000 km」という基準設定をよく見かけます。ブラックパール2世号で走行&発電を担うエンジンは、2リッターの排気量がありますが自然吸気エンジン。となると、10,000 kmくらいで交換しなくてはならないのだろうな…と思っていました。
しかし、話はそう単純ではありません。クルマの様々なログを自動的に集めてくれるHonda Total Careアプリで見てみると、エンジンオイルの交換目安は15,000 kmに設定されています。クルマの利用状況によって、「シビアコンディション」と判定されると(「短距離走行、氷点下の走行が頻繁」を選ぶ等)距離が半減して7,500 kmに設定される場合もあるようです。まあ、ウチの場合は単に距離が長いだけでシビアとまではいわれなかったわけです。
メーカー公式でも、ステップワゴン e:HEV スパーダの場合、エンジンオイルの交換は「6ヶ月または15,000 km」を推奨しているようです。e:HEVの場合、エンジンの駆動力はモーターでの発電と高速での巡航にしか使われませんから、高回転になったり高負荷が掛かったりする場面はほぼ皆無。しかも、クルマが走っていてもエンジンは止まっている…なんて状態も当たり前ですから、これまでよりも距離が伸ばせるということなのでしょう。
こうなってくると、エンジンオイルの消耗は走行距離よりもむしろエンジンの稼働時間を元に計った方が良いのでは?とも思えます。そもそも距離で稼働状況を測れない建設機械などでは、実際にオドメーターならぬアワーメーター(hour meter : 時間計)が付いていますよね。
Honda Total Careアプリを見ると、エンジンオイル以外の消耗品についても、これまでより長めに使える設定にされているようです。エンジンへの負荷が少ないことを反映させている…ということではないかと思います。
アプリにリストアップされた液体系の消耗品の他に、確実に消耗が少ないと想定されるのは、格段に出番が減っているはずのブレーキディスクとブレーキパッド。先代ブラックパール号ではブレーキパッドを4年少々の間に1度交換していますが、今回はどこまで交換せずに行けるか楽しみです。だいたい、アルミホイールが全然ブレーキダストで汚れませんからね。
e:HEVと純ガソリン車仕様との価格差の元が取れるのか?という思いは当初からあるわけですが、この際には、消耗品費などのガソリン以外の様々な維持費も、当然考慮に入れなくてはなりません。もう少しいろいろ研究してみようかと思います。税制優遇などの政策面の要素もありますし、意外に現実的なところに損益分岐点が見えてくるのかも知れませんね。
コメントを残す