Windows 10の大型アップデートが春と秋の年2回配信される…というスタイルになってから、もう何年かが経ちますが、最新版となる「May 2021 Update」の配信が、5月19日から始まっています。バージョンとしては「21H1」になります。「21年上半期版」という意味ですね。「5月」なんて名乗って妙なプレッシャーに追い立てられるよりは、そう呼んだ方が良いと思います。
このところ、すんなりとアップデートが進まないのが恒例となりつつあったのですが、今回は意外に(失礼しました・苦笑)順調に導入が進んでいるようです。
我が家のデスクトップPC・HP Pavilion Wave 600には、早くも19日の早朝に「バージョン21H1の機能更新プログラム」の通知が表示されていました。ここから「ダウンロードしてインストール」のリンクをクリックすれば更新が始まります。
「大型アップデート」と銘打たれてはいるものの、インストールに掛かる時間は通常の月例アップデートと大して変わらず、あっけないほどあっという間に終わり、あとは再起動すれば完了となります。実際のアップデート内容はこれまでの月例更新などで既に少しずつダウンロードされていて、この「機能更新プログラム」自体はそれらの機能を有効化するだけ…というプロセスになっているのだそうです。
再起動後にWindows設定の「詳細情報」を確認してみると、確かにバージョンが21H1に更新されています。しかし、実際に使ってみても、正直なところナニが変わったのか全くわかりません。
もっとも、代わり映えしないのは仕方ないところで、Microsoft社自身も、今回アップデートされたポイントは3点しかアピールしていません。それも、かなりマニアックな改良で、普通に使っている個人ユーザーにはまず意識する必要がなさそうな部分。それこそ、これで「大型アップデート」を名乗って良いのか?というくらいです。
とはいえ、その改良がシステム全体に影響を受ける可能性は十分にあります。例えば、レッツノート・CF-SV8ではバージョン21H1への更新の通知が飛んできたのが27日のこと。今回の改良点には「Windows Helloのマルチカメラ対応」というのが含まれていましたから、顔認証カメラを内蔵しているCF-SV8には検証が必要になったはずです。おそらく、メーカー側でアップデートを保留させていたのではないかと思います。他にも、顔認証カメラを装備した製品では同様のことが起こっているかも。
ちなみに、そのCF-SV8でも、Windows Helloでの顔認証によるログインも含め、特に問題もなく動作しています。今のところ新たな不具合を誘発しているような素振りも見えません。もっとも、油断は禁物ですが。
先にも触れたとおり、今回のバージョン21H1ではほとんど変更らしき変更は行われなかったのですが、次回のバージョン21H2では、ユーザーインターフェース周りにかなり大幅な変更が行われる予定だと聞いています。システムのアイコンも一新されるのだそうで、Insider Previewでは既にテストが始まっています。
コードネームでは「Sun Valley」と呼ばれ、どうやら「Windows 10++」なんて呼ばれ方もしているらしい21H2がどんなものになるのかは、やはり気になりますね。最近はいろいろリアル世界の仕事が忙しく、Insider Programに参加している暇もないのですが、また覗いてみようかしら?とも思っているところです。
実は、それよりも気になっているのは、レッツノートの2021年夏モデルがまだ発表されていないことなんですけどね。例年、プレスリリースが6月上旬ということも多いので、発表されていないこと自体はそう珍しいことでもないのですが…。
今回は、第11世代CoreのプラットフォームをCF-SV1以外に広げる可能性は高いと思うのですが、さらなるサプライズはあるのかどうか。RZシリーズを終売することを事前にわざわざアナウンスしていただけに、後継として何かが登場するのかも?と思ってしまいます。まあ、何らかの形で夏モデルが登場するのは確実だと思っているので、その時を待ちます。
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