6月3日に、レッツノートの2021年夏モデルが発表されました。今回最大の目玉は、「テレワーク時代のレッツノート」として、次世代大画面モバイルのCF-FV1がデビューしたこと。これが従来のLVシリーズと置き換わります。
もちろん、一昨日からトップページに出ていた新レッツノートはこのCF-FV1。直径約64 mm、面積にすると従来の2倍以上になる、大きなホイールパッドが特徴のひとつになっています。縁をなぞってマウスホイールの代わりにできる便利さはあったものの、今どきの二本指、三本指のジェスチャー操作はやりにくいホイールパッドでしたが、ここまで大きくすれば問題なさそうです。
他にもいろいろと新しくなっていますが、フルHDよりも縦に長い3:2の高解像度ディスプレイはQVシリーズから継承したもの(大きなホイールパッドもこのディスプレイのおかげ?)と言えますし、光学ドライブを排した「ゼロスピンドル」設計も、市場のニーズを考えれば当然の選択肢です。同クラスには既に多数のライバルがいる中で、薄型化はもはや最低限の条件ですが、QVシリーズと同じような作りにすれば十分実現可能。そして、パナソニックさんなら意地でも最軽量モデルでは1kgを切ってくるだろう…と想定できるわけで、驚きは全くと言っていいくらいありません。キーボードバックライトを採用したのは、ここまで頑なに付けてこなかったことを考えるとちょっと意外でしたが。
ともかく、Thunderbolt 4が2ポートあるだけではなく、VGAや有線LANなどのレガシーなインターフェースもしっかり付いていたり、バッテリーが交換可能だったり…と、今どきの「大画面モバイル」をレッツノートで作るとこうなる!という感じには仕上がっていると思います。狭額縁化で他社のいわゆる13.3型モバイルノート並みのサイズ感になっていますし、今「テレワークを視野に入れて買う1台目」としては、お値段さえ問題にならなければ良い選択になりそうです。
そのCF-FV1の他には、筐体はそのままで中身がアップグレードしたCF-SV1とCF-QV1が登場しています。CF-SV1は、SSDがより高速なPCI Express Gen4での接続になっています。CF-QV1の方は、数字が「1」になったとおり、第11世代Core(Tiger Lake)が載りました。RZシリーズは予告どおり正式に退場となっています。
CF-FV1には「レッツノートの本流を行く為に生まれた大画面モバイル」という印象を持ったわけですが、そうなると今度はSVやQVがRZに代わって「小さいレッツノート」という役割を担うことになります。特に、SVシリーズが急に古くさく見えるようになったのは気のせいでしょうか。とはいえ、私のCF-SV8はまだまだ現役で頑張れるレベルだと思いますし、もうしばらくはフル回転で働いてもらうつもりです。
しかし、次に乗り換えなくてはならなくなったとき、私はどうするのでしょうか?…全く想像が付きません。私が持ち歩きたいのはレッツノートではなくて、世界中のどこでも快適にPCが使える環境。そもそも自由な移動ができる世界が戻ってくるのか?も含めて、いろいろ考えさせられることになりそうです。
ちなみに、パナソニックストアのプレミアムエディションには、CF-FV1に5Gのモデムを内蔵したモデルと、タッチパネル画面を装備したモデルが用意されるようです。どちらか片方しか選べないこと、色が限定されてしまうことが不満ではありますが…まあ、そんな豪華なものが買えるおカネは持ち合わせていませんけどね。宝くじ(以下略)。
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