12月になりました。そろそろ冬のボーナスが入る頃で楽しみだ…という人もいるかと思います。ワタシの場合は、ボーナスが入ってきても諸々のしがらみで大方吹き飛んでしまうので、ワクワクするようなことは全然なくて、もし入ってこなかったらどうしよう?という不安の方がずっと大きいですね。
…というのはともかく、ボーナスに頼っていられない私は、普段からいろいろと節約を考えているわけですが、その中でも最近気になっているのが、「移動することでポイントを貯められる」というサービスです。先日、テレビで紹介されていたのを見て、自分もちょっとやってみることにしました。普段から、通勤や出張、週末のドライブなど、どうしても大量に移動せざるを得ない(?)生活をしていますから、それで何かもらえるなら儲けものです。
スマートフォンにアプリをインストールして、それを持ち歩くことで移動履歴が反映され、状況に応じてポイントが貯まる…という仕掛けです。ほとんどのスマートフォンには、人工衛星等から自分の現在位置を取得する機能がありますから、移動経路や距離を計測できます。さらに、加速度センサーやジャイロセンサーでどんな動きをしているかを検知する機能が備わっていますから、これを使って移動手段(徒歩なのか、鉄道なのか、クルマなのか…など)も推定することができます。
現在、いくつかのアプリをスマホにインストールして、様子を見ているところです。買い物の際に還元されるようなポイントの場合、店舗で複数のポイントサービスが提供されていても、付与してもらえるのはどれかひとつだけ…というのが普通ですが、この手のサービスの場合、移動したことがアプリに認識されれば、いくつものサービスで同時にポイントをもらえてしまいます。あまりアプリをたくさん入れすぎて、メモリやストレージを圧迫したりシステムの安定性に影響が出たりするようでは困ってしまうのですが、問題が出ないのなら、とりあえず入れておく…という考え方もアリでしょう。
番組で紹介されていたサービスのひとつが「トリマ」。移動手段を問わず、移動した距離が蓄積されて「マイル」として貯まります。また、これとは別に歩数もカウントされて、これをマイルに変換することもできます。クルマの移動よりも歩いて移動した方がマイルが多く得られることになり、結果的に運動を促す効果もありそうです。
「タンク」が満タンになる度、1,000歩進んだ度に、マイルと引き換える手順を踏むのですが、このときに10~30秒程度の動画広告を見ることで、4倍のマイルがもらえるようになっています。ただ、タンクが結構簡単に満タンになるので、その都度動画を観るのは結構面倒です。動画を観ないとしても、クルマでの移動だと10数 km走ればタンク1個が満タンになり、タンクは初期状態で3つしかありません(マイルで増設タンクが交換できます)から、運転中だとそれを超えた移動距離は捨てることになってしまいます。これはちょっと使いにくいですね。動画広告に誘導するのもトリマとしての利益確保の戦略でしょうから仕方ないのですが。
トリマは、カーナビの地図などを作っているインクリメントPが提供しているサービスで、収集された位置情報は、地図の品質向上のために個人が特定されない形で活用されるのだそうです。マイルを付与するという形で、ユーザーの位置情報を購入している…とも言えます。なぜ移動するだけでポイントがもらえるのか?という利益構造が、非常にわかりやすいサービスです。
自社で地図を作っている会社なのに、移動ログの背景地図はGoogle Mapsのようです。歩数の計測についても、Google Fitが計測しているデータを活用するのが基本のようです。もちろんコレは手を抜いているわけではなく、Androidスマホで使うのなら、システムに組み込まれているGoogleサービスを利用した方が、バッテリー消費などで有利なはずです。スマートウォッチの計測した歩数も反映してもらえますし、ありがたいです。
ちなみに、ポイント交換先は他社の様々なポイントサービスの他、100マイル=1円のレートで現金を銀行に振り込むこともできるのは魅力的です。もっとも、満足できるレベルの稼ぎにするには、相当大量に移動しなくてはなりませんが。
もうひとつ、「Miles」というサービスのアプリもインストールしています。こちらもトリマと同様に、全ての移動についてマイルが貯まっていく仕組みです。トリマでの「マイル」は単にポイントの単位という意味合いのようですが、Milesの場合は実際の移動距離を示す数字になっています(1 マイル=約1.609 km)。
ただし、移動手段によって係数が掛けられて評価されるようになっていて、自動車ならそのままですが航空機なら0.1倍、徒歩なら10倍…という感じになっています。鉄道が自動車の3倍に評価されるのは、環境に優しい交通機関だから…ということのようです。
移動距離と移動手段のログは、どうもMilesがクラウドで判定した結果を返しているようです。テレビで紹介されたせいか、最初はログが戻ってくるのにずいぶん待たされましたが、1週間も経たないうちに落ち着いてきたようです。サーバーが強化されたのか、それともみんな飽きっぽいのか(笑)。
交換できるモノは、決済に直接反映できるポイントや商品券よりも、割引券のようなクーポンが多いようです。これはこれでありがたいものなのですが、おカネがもらえた方が嬉しいなぁ…と思ってしまったりもして。
歩数に応じてサービスを提供するタイプのアプリは、Google Fitのデータを使うだけで作れてしまうので、他にも結構あるようです。例えば、コカ・コーラのCoke ONアプリは自販機でPayPayが使えるようになるので入れてみたのですが、設定した目標歩数をクリアするとスタンプがもらえて、これを15個貯めるとドリンク1本が無料になる…という仕掛けがあります。
しばらく使ってみて感じるのは、スマホのバッテリー消費がコレまでよりも早くなったこと。常時人工衛星を受信して位置情報を収集しようとしているはずですから、やむを得ないところではあります。まあ、まる一日は動いてくれるレベルに収まっているので、コレは我慢しています。
それよりもキツいと感じるのが、トリマの動画広告を出先でダウンロードすると、パケット消費につながること。使い始めてから、通信量が明らかに増加しています。これでより上位の料金プランに切り替える必要でも生じたら、節約したいはずなのに本末転倒なのですが…。まだ通信量には十分余裕がありますし、しばらく様子を見ましょう。
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