先日届いたSONYの完全ワイヤレスイヤホン・WF-1000XM4。パッケージから取り出して、充電を済ませたら早速音を聞いてみたくなる…わけですが、有線のイヤホンのように、ケーブルを本体に差し込めば準備OK!というわけには行きません。まずは Bluetooth がらみの接続設定が…ということになるわけですが、昔と比べると、ずいぶんお手軽にできるようになっています。
充電を済ませ、ケースからイヤホンを取り出します。すると…↓
隣に置いてあったスマートフォンの画面に、WF-1000XM4が検出された旨のポップアップが現れました。ここで「接続」ボタンを押すだけで、Bluetoothのペアリングから接続までが一気に完了します。Androidの「Fast Pair」機能ですね。イヤホン側も対応製品である必要がありますが、コレは楽です。
その場で、Google Playから「Sony | Headphones Connect」アプリのダウンロードを促されます。後々必要になるモノなので、ここでインストールも済ませておきます。
インストールしたHeadphones Connectアプリを起動すると、初期設定が始まります。イヤホンを使うだけにしてはいろいろ設定がありますが、基本的にはクラウド利用とセンサー情報の取得に同意するか?という話ですね。立体音響である「360 Reality Audio」の設定にはちょっと変わったモノがありますが、これについては改めてもうちょっと丁寧にお話ししたいところです。
初期設定が終わると、ようやくアプリの画面と対面できるわけですが、下の方に何かポップアップ表示が出ています。「ヘッドホンの最新のソフトウェアを転送中です」だとか。
この「ソフトウェア」は、WF-1000XM4を制御する、いわゆるファームウェアのことですね。1月11日に、最新のバージョン1.3.3が公開されたばかりなので、これが自動的に適用されたようです。Bluetoothで転送するせいか、転送には意外に時間がかかります(SONYのWebサイトのサポート情報によると約60分)。アップデート自体は数分で完了します(サポート情報によると約3分)。
Webサイトなどでの説明を読むと、実に多機能なWF-1000XM4なのですが、多くの機能はこのHeadphones Connectアプリとの連携で実現しています。そもそも、設定の切替や調整自体もこのアプリ無しではできないモノが結構あります。両耳にはタッチセンサーがあるのですが、これだけでは操作項目がとても足りません。アプリと一緒に使うのが前提の設計になっているわけですね。
とはいえ、AndroidやiOSのスマートフォンでしか使えないわけではなく、他のデバイスともちゃんと接続して使えます。しかも、接続の操作自体も結構簡単です。
Windows 10には、AndroidのFast Pairとほぼ同じ操作で接続が可能な「クイック ペアリング」という機能があります。これも実にお手軽。接続すれば、音楽鑑賞用だけでなく、Web会議用のヘッドセットとしても使えます。
ちなみに、ペアリングモードに切り替えるときには、両耳のタッチセンサー(円い部分)を同時にタッチし続けます。「同時に」始めるのが意外に難しいのですが、ウマく入れば、5秒ほど後に「ぴぽ」と電子音が鳴った後、音声で「ブルートゥース、ペアリングモード」と案内してくれます。
一度ペアリングが確立していれば、次回からはWindowsキー+「K」で「接続する」画面を表示し、一覧の「WF-1000XM4」をクリックするだけで接続完了。他の機器につながっている状態でも、この操作でPCに接続が切り替わります。スマートフォンへの再接続も、Headphones Connectアプリを起動して「接続する」をタップするだけです。とにかく、最後に接続要求を出したデバイスに接続を切り替えてくれます。先に切断する必要が無いのは使い勝手がイイですね。
Nintendo Switchでは、本体バージョン 13.0.0 以上でBluetoothオーディオデバイスを接続できるようになりました。もちろん、WF-1000XM4もペアリングすれば使えるようになります。
ただ、ゲーム用ではないので、どうしても音の遅延は発生し、気になる場面が出てきます。BGMとして聞いている程度なら許容できる範囲かも知れませんが、例えば「あつまれ どうぶつの森」でも、足音がアニメーションより一歩遅れて聞こえてくるのがわかるレベルです。つりざおの「引き」を音で判断している人は、プレー不可能かも知れません。
また、リビングのテレビ・BRAVIA X9500Gのイヤホンとして接続することもできます。Android TVではあるのですが、Fast Pairができるわけではないようで、設定画面に入るのが少し面倒ですね。このテレビをサイレントで観なくてはならない場面はあまり考えられないので、出番はなさそうではあります。
こうやって見てみると、Bluetoothもずいぶん普及したものですね。WF-1000XM4は、8台までのペアリング情報を覚えているマルチペアリング仕様になっているので、いろいろつなぎ替えて使うのも便利そうです。まあ、実際にはほとんどがスマートフォン・OPPO Reno3 Aとの組み合わせで、あとはレッツノート・CF-SV8と組むことが少しある程度かな?とは思っていますが。
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