パナソニックコネクトが、法人向けレッツノートの2022年夏モデルとして、「CF-FV3」を発表しています。型番を見ればわかるとおり、14型のディスプレイを持つ大画面モバイル・CF-FV1と同じ筐体を持つ製品で、中身がステップアップしていることが推察されます。
2022年春モデルの時点でのレッツノートのラインナップは、CF-FV1、CF-QV1とCF-SV2の3機種がありました。CF-SV2では「新CPU搭載」を大々的に謳いながら、実際に搭載されているのはCF-*V1シリーズに載っているTiger Lake系列の高速版に過ぎないCore i7-1195G7で、「それでSV2を名乗るのか」と嘆いたのが記憶に新しいところです。そこから数字がさらにカウントアップして「3」になったCF-FV3では、さすがにそんなお茶の濁し方をするのは許されるはずも無く、正真正銘の次世代プラットフォームである、第12世代のIntel Coreシリーズプロセッサーが搭載されました。
CF-FV3に搭載されるというCore i7-1270Pは、Alder Lakeというコードネームで呼ばれてきたモノで、高性能のP-Core(PerformanceのPですね、最高4.8 GHzで動作)が4つ、省電力性能の高いE-Core(EfficientのE、最高3.5 GHz)が8つの計12コア、16スレッド(P-CoreのみにHyper-Threadingがあるため)構成になっています。2種類の異なるコアをウマく使い分けることで、より省電力で高性能なシステムが実現できるのだそうです。既にスマートフォンなどでは使われている手法ですね。Appleの新しいMacに載っているM1シリーズも同様の構成です。
これまで、新世代のプラットフォームが発表されても、1シーズンどころか2シーズン以上遅れての投入となることが多かったレッツノートですが、今回は最近では異例の早期での採用と言えるでしょう。法人向けモデルに搭載できたのですから、個人向けモデルへの投入も十分あり得る話です。どんな形になるのか楽しみですね。
ただ、今回、筐体が大きいFVシリーズしか発表されていないのは気になるところです。もしかすると、より小さいモデルにAlder Lakeを搭載するのに苦労しているのかも。まあ、どちらにしてもワタシは当分CF-SV8から買い換えられそうにはないのですが…。
コメントを残す