先日、妻のノートパソコンを5年ぶりに新しいものに買い換えました。もともとそれほど性能の高いものではなかったのですが、最近は「作業の待ち時間が非常に長い」と苦情が出ていました。バッテリーもかなり劣化しているだけでなく充電に不具合が見られ、私もこれは更新時期だろう…と思っていました。Windows 11へのアップグレード対象からも外れてしまいましたしね。
今回選んだのは、日本HPのPavilion 15-egシリーズ・パフォーマンスモデルv2(15-eg0526TU)。型番のとおり15型クラスの画面を持つ、テンキー付きのキーボードを備えたデスクノートです。CPUにはTiger Lake世代のCore i7-1165G7、メインメモリ16 GBにストレージはSSDで1 TBというスペックを持ち、よっぽどヘビーなタスクをやらせない限りは、名前に違わない余裕綽々のパフォーマンスが可能なはずです。
実は、我が家ではメッシュルーターのZenWiFi AX mini、妻のiPhone 12 Proに次いで3つ目のWi-Fi 6対応デバイスでもあります。1 Gbpsの光回線をフルに使いこなせるポテンシャル(まあ、理論値ですが)は、近年増えてきたWeb会議などの場面でも、快適な操作に貢献してくれるはずです。しかし、先を見てルーターを整備した環境ではあるものの、Wi-Fi 6が私の手元にやって来るのはいつの日のことか(涙)。
15-eg0526TUは、日本HPの直販サイト「HP DirectPlus」上では希望販売価格175,780 円(10%税込)から…という値札が付けられています。とはいえ、実際には常時何かしらのキャンペーンが開催されていて、大幅に値引きされた状態で売られています。一応定価売りでも購入ボタンが押せるようになっているわけですが、これって景品表示法的には大丈夫なのだろうか…二重価格表示と言われても仕方ないような気が(汗)。レノボあたりも、だいたいこのパターンですね。
…というのはともかく、わざわざ高いモノを買う必要は無く、私ももちろんキャンペーンに乗ってバーゲン価格のモノを購入しよう!と考えていました。今回は「週末限定セール」で9万円台前半の値札が付いているモノを購入。実に半額近い「ディスカウント」になっていますし、これなら他社の製品と比べてもお値打ち感があります。
ただ、この週末限定セールというのがなかなかの曲者。HP DirectPlusでは、商品在庫の引き当てを、注文の手続きが完了した時点ではなく、決済手段が確認できた時点で行います。「おカネが払ってもらえることが確定するまで、商品は確保しないよ」ということで、商売としてはそういう考え方もアリなのだろうな…とは思うのですが、クレジットカードの審査や銀行口座への振込の確認が取れるのは平日になるので、週末限定セールだと購入から確認までの間に相当のタイムラグが発生します。この結果、注文したときには在庫があったのに、いざ決済が確認できてみると在庫切れ…ということが起こり得る仕組みです。
5年前に購入した妻の先代のノートパソコンも、HP DirectPlusで購入したのですが、このときはまさにこの「注文できたのに在庫切れ」で、2ヶ月ほど経っても商品が揃わない…という事態に見舞われました。このときも、当時のPavilion 15シリーズの最上級モデルを注文していたのですが、日本HPから「もうひと月以上お待たせしてしまいます。1ランク下のモデルなら納品できますが」との打診があり、これを受け入れることにしました。
ただ、これが後から振り返ってみると大失敗でした。CPUがCore i7からCore i5にグレードダウンしたのは、それほど影響が無かったと考えていますが、いちばん痛かったのは、SSD+ハードディスクのハイブリッド構成のはずだったストレージが、ハードディスクのみになってしまったこと。システム起動ドライブがハードディスクだと、Windowsそのものやアプリの起動が、SSDよりも桁違いに遅くなります。
公私ともに、いろいろな方から「おすすめのパソコンは?」と聞かれることがありますが、予算の許す限り、処理性能は高いモノをおすすめすることにしています。特に初心者の方ほど、安価なローエンド機を選んではいけません。後悔すること間違いありません。待つことに慣れていないことで、無用なストレスを溜める羽目になるだけで無く、トラブルを誘発しやすいんですよね。処理待ちの間に「あれ?動かない。おかしいなぁ」と強制的に電源を切って、状況をさらに悪化させてしまう…なんて例も見たことがあります。
私としては、そんなことでパソコンを嫌いになってほしくありません。ローエンド機は、限界をわきまえた上級者が、待つことを理解した上で何とか使いこなせるものだと思います。初心者こそ、ちゃんとしたパワフルなパソコンで、大いなる可能性を知ってほしい。まあ、初めてのノートパソコンがThinkPadだった…という妻は、初心者とはかけ離れた存在だと思いますが。
…と、ずいぶん話が脱線してしまいましたが、今回も残念なことに、決済が完了した連絡を受けてから数日後に、「ご注文の製品の欠品に関するご案内」というタイトルのメールが届きました。またかぁ…とアタマを抱えながらも、今回はあのときのような妥協はしないつもりでした。
HP DirectPlusのコールセンターでは、納期に関する問合せも受け付けています。ともかく、こちらに電話してみることにしました。聞いてみたところ、パソコン本体の在庫はあるものの、キャンペーン特典で付属させるはずのマウスが欠品していて、納期未定となっている…とのことでした。
別にそのマウス目当てで注文したわけでもありませんでしたから、「マウスは無しでも良いので、少しでも早く届けていただけませんか?」と聞いてみたところ、検討していただけることになりました。しばらく経ってから折り返しの電話があり、在庫がある別のマウスを用意していただき、同価格で購入できることになりました。そのまま待っていれば、納期は早くても今月末以降だったのだとか。連絡はしてみるものです。
ちなみに、マウスは「HP 410 Slim Bluetooth マウス」という製品で、PC本体の天板カラーとお揃いの白。結果的に、良いモノを付けていただけたかな、と思います。
妻が使っているのをときどき横目で見ていますが、快適に使ってもらえているようでウレシイ限りです。画面がタッチ操作対応になっているところもいいですね。ボタンを押すときなどは、画面に指を伸ばした方が圧倒的に早いです。
ただ、自分のパソコンの方が性能で下回る状況をどこまで我慢できるか、ちょっと自信がありません。単に負けているからイヤ!ということではなく、私のレッツノート・CF-SV8では負荷の大きなアプリが少しずつ増えてきて、待ち時間やバッテリーライフが問題になりつつあります。Windows 11にアップグレードしたのが裏目に出ているのか(汗)。
まあ、無い袖は振れないので、すぐにはどうしようもないんですけどね。先日登場したCF-FV3にも、仕様面でちょっと気になる不安要素がありますし、しばらくは待ちです。それよりも、また「レッツノート以外の何か」を念頭に調査を始めた方がよいかも知れませんね。
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