先日のクルマの定期点検で、タイヤの交換時期が話題になりました。もっとも、タイヤ自体にはまだ余裕があって、交換するとしたら年末の24ヶ月点検の前あたりかな?と考えています。
我らがステップワゴン e:HEV スパーダ・ブラックパール2世号が現在履いているタイヤは、納車の時に装着されていた、いわゆる「新車装着タイヤ」のまま。ブリヂストンのTURANZA(とらんざ) ER33というタイヤです。TURANZAは店頭で見かけたことが無いブランドですが、日本国内では基本的に新車装着タイヤとしてのみ供給されているようですね。BMWやベンツなどの欧州車でも標準タイヤとして採用されています。
このTURANZAという名前、Touring(ツーリング)に同社のブランドのひとつであるPOTENZA(ぽてんざ)を組み合わせたものだそうです。POTENZAといえばスポーツカー向けのイメージが強いブランドですが、POTENZAのグリップ性能に、乗り心地やロードノイズなどの居住性能の高さも併せ持った「いいとこ取り」を目指したのがTURANZAなのだとか。実際に乗っていても、音はかなり静かですし、車体の姿勢が乱れるような場面は経験したことがありません。
ブラックパール2世号の現在の走行距離は、4万キロメートルをかなり超えていますが、タイヤの接地面を見てみると、交換が必要になるレベルの摩耗を示すスリップサインの露出までは、まだ余裕があります。耐摩耗性能もかなり高いタイヤだと思って良さそうです。
しかし、現状でそれだけ高性能なタイヤを履いているとなると、履き替えるタイヤでいい加減なものを選んでしまうと、性能の低下を招くかも知れません。先代のブラックパール号に履かせたミシュランPRIMACY 4あたりなら、十分釣り合うとは思っていますが…。
先代のブラックパール号が納車されたときに履いていたタイヤも、サイズこそ異なるものの、同じTURANZA ER33でした。
ただ、こちらの方は4万キロほど走った時点で摩耗がかなり気になるレベルに達していたので、タイヤを交換することになりました。
以前に乗っていたクルマでも、タイヤの交換はだいたい4万キロ走行したあたりが目安になっていたと記憶していますが、これと比べると、ブラックパール2世号のタイヤはずいぶん長持ちしていることになります。特に、ほぼ同じ形のクルマで、同じブランドのタイヤを履く初代ブラックパール号との間でこれだけ差が出ているのですから、そこには何らかの明確な理由があるのでは?と考えたくなります。
初代ブラックパール号とブラックパール2世号の最大の違いは、もちろん動力方式の差ということになるでしょう。ハイブリッド車は電池やモーターを搭載する分だけ純ガソリン車よりも重くなるので、タイヤにはむしろ悪影響があると思うのですが、それよりもブレーキのシステムの差が大きく効いているような気がしています。
e:HEVは回生ブレーキの協調制御を非常に積極的に行う仕組みになっていて、丁寧に運転すれば摩擦ブレーキが動作するのは停止直前だけ…ということが可能です。回生ブレーキはエンジンブレーキ同様に、車軸の回転抵抗を使って減速するもので、タイヤを強制的に止めるわけではありません。スリップする場面は少なくなるはずで、タイヤには優しいブレーキであると言えるでしょう。
以前から、ハイブリッド車は単に燃費が良いだけではなく、他の消耗品についても維持コストが下げられるのではないかと考えているのですが、タイヤもこれに寄与する重要なパーツになる可能性がありそうです。意識して、乗り続けてみましょう。
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