先日配信が始まったNintendo Switch SportsのVer. 1.2.0 アップデートで、サッカーと共に強化された種目がバレーボールです。全く新しい操作方法が増えたサッカーほどのインパクトは無いかも知れませんが、攻撃の幅が広がり、さらに対戦の駆け引きが面白くなりそうです。
ソフトからの「アップデートのおしらせ」によると、「バレーボールにブロード攻撃が追加されました」とのこと。わかる人には、これだけで「おおっ、面白くなりそうだ」と伝わると思うのですが、そうではない人もいらっしゃると思うので、ちょっと解説しておきましょう。
まずは基本的なルールのおさらい。バレーボールでは、相手のコートにボールを返すまでに触れることができるのは基本的に3回以内です。しかも、同じプレイヤーが連続で触れることはできません。何とかして地面に落ちる前にボールを拾って上げる「レシーブ」、軌道を整えたボールを上げて攻撃の準備をする「トス」、相手コートにボールをたたき込む「スパイク」の順で攻撃をしていくのが基本的なパターンです。
ほぼ真上にトスを上げてもらい、落ちてくるボールをスパイクで打ち込むのが標準的なパターン。もちろんこの中でも、打ち込むタイミングを微妙にずらしたり、方向を変えたりしてバリエーションを増やし、相手の裏をかこうとしていくわけです。
相手の意表を突くために、トスしたボールが上がりきる前にスパイクしてたたき込んでしまう「クイック」という戦法があり、これは4月のNintendo Switch Sportsの初期バージョンから使えるようになっていました。相棒のプレイヤーがトスを上げる前にジャンプすることになり、タイミングがずれるとまともに打てなくなってしまいますから、正確なトスが上がってくる!という信頼関係の上に成り立つ戦法です。
今回追加された「ブロード」は、トスを斜めに上げてもらい、トスを上げた位置から離れた場所に斜めに飛び上がりながらスパイクを打つ戦法。先の2つのパターンではトスが上がった場所の近くでスパイクが打たれますが、ブロード攻撃はその名(broad)のとおり「幅の広さ」で意表を突きます。
ただし、相手に対応する時間を与えないことを狙うクイックとは異なり、十分に時間のあるブロード攻撃に対しては、相手の動きを見ながら左右に移動し、飛び上がってスパイクのコースを塞ぐ「ブロック」に向かう…という対処方法があります。それでも、スパイクの打ち方を多様化し、相手を攪乱するための手札のひとつとして、ブロード攻撃は有効になりそうです。
ちなみに、ワタシ自身はバレーボールの経験はそこそこありますが、残念ながらクイックもブロード攻撃もリアルではできません。それでも、ゲームでは結構思いどおりに使い分けができて、楽しめています。おもしろいものです。
今回追加されたのは、ブロード攻撃だけではありません。「ロケットサーブ」も打てるようになりました。
サーブは、Joy-Conを下から振り上げてボールをトスし、今度は上から振り下ろすことで上がったボールを打ち出します。このときの腕の振りの速さと方向で、サーブの強さと向きを打ち分けます。これまでも、ボールが十分高い位置に上がったタイミングで勢いよく振り抜けば、かなり速いジャンプサーブを打つことができました。
アップデート後は、トスしたボールのいちばん頂点でJoy-Conを振り下ろすことで、コレまでよりもはるかに高くジャンプして、直線的な「ロケットサーブ」を打ち込めるようになりました。タイミングさえ合えばレシーブできないことはないのですが、少しでもズレると拾い損ねてサービスエースに…ということもあります。
こちらも、毎回ロケットサーブを打ち込み続けていたらレシーブする側もタイミングに慣れてしまうので、いろいろなサーブを打ち分けることが肝心。落ち着いて操作できる場面ですし、駆け引きの見せ所です。
実は、このロケットサーブの打ち方自体は、テニスのそれと全く同じ。テニスではまだ2回しかロケットサーブを打てたことがない私なのですが、バレーボールでは既に通常サーブとの使い分けが意識できています。もちろん、リアルではそんな強烈なサーブなんか打てないんですが、それでも経験が生きる…というのは、実におもしろいですね。
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