先週は、1週間まるまる自宅で休むしかなくなってしまったのですが、水曜日あたりからはアタマがそこそこ回るようになっていました。考えたいこと、考えなくてはならないことはいくらでもありました。その中で、年内である程度整理しておきたかったのが、私のスマートフォンをこれからどうしていくか?という話でした。
ここまで2年少々使ってきたOPPO Reno3 Aの性能面には、特に不満はありません。しかし、ここ数ヶ月はバッテリーを充電せずに丸1日を走りきるのが難しくなり、さすがに実用上の不安が顕在化してきました。
バッテリーだけ交換して使い続ける方法もありますが、そこにコストを掛けるくらいなら新しいものに替えてしまった方が、ユーザー体験の満足度は大きく上がる…というのがこの業界の仕組みです。ここ半年以上、乗り換えるなら何にする?という検討を重ねてきましたが、「迷わせてもらおう」とか言いながら、方向性はほぼ定まってきていました。
大枠の方針としては、
- iPhoneにするなら、3次元データが作れるLiDARが載った最新型・iPhone 14 Proが欲しいが、さすがにアレが買えるほど経済的余裕はない
- Android機にする場合、ハイエンド機を狙ってもiPhone 14 Proほどの決定的な機能の付加価値はない。ゲームが快適に動く、カメラがとんでもなくハイスペック…といった性能向上の要素が強い
- Android機なら、ミドルクラスとして売られている製品で日常的には十分な性能があり、ストレスを感じる場面がないことはReno3 Aで実感している。今回もこのクラスから選ぶ
とまとめられると思います。とはいえ、そこはいちばんの売れ筋とも言えるクラスで、候補となり得る商品力の高い製品は結構たくさんあります。しかし、これに
- Sub 6の5Gで次世代の通信環境を体験してみたいので、現状でより積極的にSub 6のエリアを展開しているNTTドコモが使う、n79バンドに対応した製品を選ぶ
という条件が加わると、一気に対象が絞り込まれます。もちろん国際規格ではあるものの、実際にはn79対応は日本ローカルに近い仕様要件になってしまっているのでしょうね。実質的には、先日紹介したシャープのAQUOS sense7と、ソニーのXperia 10 IV(てん・ふぉー)との一騎打ちになります。
AQUOS sense7も、Xperia 10 IVも、SIMフリー市場向けに売っているということで、国内4キャリアの使うバンドはほぼカバーしています。このクラスではほぼ唯一の選択となるSnapdragon 695 5GをSoCに採用し、基本性能面では非常に似通っています。4Kの動画は撮影できませんし、無線LANもWi-Fi 5までの対応になっています。
両社とも日本にルーツを持つメーカーということで、おサイフケータイやマイナポータルアプリなどの日本ならではの要求にも対応しています。また、コストに贅沢できないこのクラスでも、両者とも防水・防塵は最高レベルのIP65/IP68をクリアしています。
基本的にAndroidとしての仕様に沿わざるを得ない中で、カメラ機能が各社のアピールポイントになっていますが、両者それぞれにこだわりの持ち味があります。ソフトウェアが頑張って画像を「作り込む」方向性は今や業界全体のスタンダードですが、大きく違うのがハードウェア。AQUOS sense7がメインカメラのセンサーを大型化した一方で、Xperia 10 IVは広角・標準・望遠の3レンズを装備しています。
価格帯もアラフォー軍団よりちょっと高めの、ほぼ同じレベルにいるこの2機種。それぞれにアピールする独自機能もあるものの、選択の決め手にまではならず、どちらにしようか迷うところでした。
幸い、両機種とも幅広い販路がある製品で、店頭展示を見るのが容易です。困ったときは、実際に現物を見て、触ってみるのが決め手になり得ます。昔からそうやってきたはずなのに、最近はついオンラインの情報で判断しがちになる自分がいます。それこそ新型コロナのパンデミックなど、いろいろな要素が絡み合ってそうなってしまうわけですが、基本は忘れてはいけません。
そんなわけで現物を見に出掛けたのですが、ここでAQUOS sense7が圧倒的リードを奪ってしまったんです。どちらも今どきのスマホとしてはコンパクトで、そこは好印象だったのですが、アルミ素材の筐体を採用したAQUOS sense7の方が、手に取ったときの安心感が上回りました。カメラを中心に大きく据えたデザインも、実物を店頭で見た方がより映えます。Xperia 10 IVは、Xperiaとしてのデザイン言語に忠実ではあるのですが、樹脂製の筐体はちょっと安っぽく感じます。
これで乗り換え先はAQUOS sense7にしよう!と決めた…わけですが、ココまでは今月上旬までにほぼ定まっていました。そして、実は本格的に考えなくてはならなかったのはこの先の話。長い文章は嫌いなので、続きは回を改めることにします。
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