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WF-1000XM4を修理に出す

完全ワイヤレスイヤホンのWF-1000XM4を使い始めてから、1年3ヶ月ほどが経ちます。これまでにもいろいろ紹介してきましたが、不満が全くないとまでは言わないものの(タッチセンサーの操作割付をもっとカスタマイズできないかなぁ…とか)、音質にしても機能にしても非常に高いレベルでまとめられていて、イイ買い物をしたなぁ…と思っています。

ただ、本来のチカラが発揮できていないのではないか?という、不具合らしき点があり、何とかならないのだろうか?と気になっていました。

それは、昨年末あたりから顕在化してきた、右側だけバッテリーが満充電されなかったり、早く消耗したりする症状。あれから状況が徐々に悪化しているような気がしていて、これには相変わらず悩まされていました。

普段は、AQUOS sense7に接続してAmazon Music Unlimitedを聴いているわけですが、コーデックはLDAC、ノイズキャンセリングまたは外音取り込みをON、DSEE Extremeは自動(とはいえほとんどハイレゾ音源なので無効の状態ですが)、イコライザーもON…というほぼフル機能活用の設定だと、1時間ほどの通勤時間を走りきれないこともありました。さすがにこれでは辛いです。


こんな困った状況を、Twitterでちょっとぼやいていたのですが、ツイートしたその日のうちにSony (Japan) | Support(@Sony_JP_Support)さんから返信ツイートをいただきました。専門のサポート担当者が対応できるので、メールフォームから問い合わせてほしい、とのことでした。

しがないオヤジのぼやきを拾っていただき恐縮至極なのですが、このアカウント、普段から巷のツイートをマメに拾ってサポートの案内をされているようですね。SONYとしても、不満を溜めたまま製品やメーカーへの評価が下がるのは避けたいところでしょうから、こうした活動に熱心なのはよくわかります。

メールフォームに投稿した翌日に、「少々お時間をいただけますでしょうか」とのご返信をいただきました。どうも、多数の問合せを捌くのに時間がかかっているようです。結局、その後のお返事をいただくまでに1週間ほどかかりました。同様の不具合の問合せが、かなりたくさんあるようですね。


返信のメールは、所定の設定で3時間以上動作しない場合は、機械的な問題の可能性があるので、点検・修理に出すことを検討いただけないか?というものでした。もっとも、この「所定の設定」については私も以前に把握していて、確認してみたこともありました。

既にSSK Worldでも紹介していますが、SONYではこの問題は既に認識されていて、FAQとして「ヘッドホン(WF-1000XM4)のバッテリー残量が左右(L側とR側)で極端に異なる場合がある (動作時間が極端に短い場合がある)」という項目が立ち上がっています。ここを参照すると、

  • ボリューム:中央値
  • コーデック:AAC
  • DSEE Extreme:OFF
  • ノイズキャンセリング:ON
  • その他の機能:OFF

という条件で3時間以上再生できれば正常で、3時間以下の場合は問い合わせてほしい、ということになっています。以前試したときには、3時間未満で電源が切れるようにはとても思えなかったのですが、改めて条件を整えて試してみました。

バッテリーの消耗状況(SONYのQ & Aで提示された条件による)

すると、今度は2時間50分ほどで右側のバッテリー残量が 0 %に達して、Bluetooth通信が切断されました。このとき左側の残量は50 %弱といったところ。「やはり右側は何かおかしい」という結論に達し、点検・修理をお願いすることにしました。


左右のイヤホンと充電ケースをひと組にして、業者に引き取りに来ていただきました。バラのままでも、回収時にその場で梱包していただけます。パソコンを宅配するときのキットと同様のもので、樹脂製のシートに荷物を挟み込んで衝撃から守ります。

土曜日に集荷された荷物は、週明けに受け付けられ、火曜日には修理拠点に届きました。その日のうちに状況確認が済んだらしく、夕方にはSMSで確認の連絡が入りました。充電不良により左右イヤホンを交換するとのこと。その際に、貼られている保護フィルムは破棄するがよろしいか?という確認でした。そこで修理を中止するはずもなく、ゴーサインを出す旨お返事しました。


木曜日には修理が完了。金曜日に我が家に向けて返送の荷物が出荷され、土曜日には受け取ることが出来ました。都合1週間で戻ってきたわけで、これなら十分スピーディーな対応だと感じました。修理費は無料。商品の製造上の不具合への対応として処理していただいたようです。

左右のイヤホン本体は保護フィルム無しの新品に。ケースは刻印入りのまま

交換された左右のイヤホン本体はもちろん新品そのもので、保護フィルムも貼り付けてありません。とはいえ、これまで使っていても、保護フィルムはあまり働いている印象がなかったので、当面はこのまま使おうかと思っています。爪を長くしている方などは、保護する意味があるかも知れません。

イヤーピースはもともと付いていた、少々くたびれてきたモノが別の袋に入れられて戻ってきました。そして、購入時に「sskworld.net」と刻印していただいた充電ケースもそのまま。ケースが不良品だった場合には刻印までは復元していただけないようなので、どうなるか心配していたのですが、ホッとひと息です。これはホントに嬉しかったですね。

バッテリーの状況が改善したのか、修理前と同じ条件で再生して確認してみました。2時間経っても80%以上の残量が表示されていて、このままなら3時間は余裕でクリアできます。新品になったのだからバッテリーの状態も良くなっているのでは?ということはあるわけですが、先の結果と見比べると、どうやら右だけでなく左も相当消耗していたようです。

これで、最大の懸念点だった不具合が解消しました。これからも、WF-1000XM4にはたっぷり働いてもらいましょう。



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