先日、OCNモバイルONEなどを提供するNTTレゾナントがNTTドコモに吸収合併されることを話題にしました。このときに「自社回線を借りるMVNO」という不自然な状況はいずれ変わるはず…という話をしたのですが、その動きは思っていた以上に迅速で、しかも大胆でした。
6月20日に、NTTドコモが新しい料金プランを発表しました。ポイントの一つが、それまでOCNモバイルONEなどのMVNOが担ってきた小容量・低価格帯のサービスとして、ドコモ自身の料金プランである「irumo(いるも)」が立ち上がったこと。これに伴い、OCNモバイルONEについては新規申込が6月26日に終了することになりました。
irumoのサービス内容を見ると、0.5 GB、3 GB、6 GB、9 GBのラインナップはOCNモバイルONEに非常に近い形になっています。irumoの特設Webサイトで価格を見ると、これも近いレベルに設定されている…と思いきや、これは「ドコモ光」等の固定回線との一括契約、クレジットカードの「dカード」での料金支払いなどをセットにした最大割引後の価格。素の状態では大幅な値上げになります。
ドコモとがっつり、どっぷりつながってくれれば安くしますよ~…という、囲い込みたい意図が見え見えの料金体系です。まあ、それは他社だってやっている商売のスタイルですし、仕方ないのかも知れませんが。
irumoのWebサイトを隅々まで見てみましたが、ワタシにとってのOCNモバイルONEの魅力だった部分はどこにも見当たりません。複数SIMで容量を分け合うシェアSIMや、音楽サービスの通信が使い放題になるMUSICカウントフリーに関してのアナウンスはありません。まだサービスの全容が発表されていないだけなのかも知れませんが…。
Webニュースで公開されている記者発表の様子を読むと、「NTTドコモによる小容量サービス」・「店舗でのサポートが受けられる安価なプラン」などのニーズがあったそうですが、少なくともワタシのニーズはそこにはありません。思わず「そんなの、要らんモー!」とダジャレのような叫びを上げてしまいましたが、ほとんど同じツイートをしている方を見つけて、思わず苦笑いです。
当面はOCNモバイルONEのサービスは継続していただけるようですが、いずれ終了することになるはずで、そのときのために引っ越し先はまた検討しなくてはならなさそうです。現在使用中の端末は一括払いで購入していますし、もういつ回線契約を乗り換えたって構わないのですが、今のOCNモバイルONE以上の魅力があるところって、なかなかないんですよね…どうしたものか。
ワタシにとっては、皆様に是非オススメしたかった格安SIMブランドが一つ消滅する…という、何とも残念な話になってしまいました。気になっていた方は、新規受け付けが終了する前に改めてご検討を。
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