OCNモバイルONEがサービスを終了するときに備えて、「次のSIM探し」を始めています。とはいえ、何しろ4回線もSIMがありますから、考え方次第でいろいろなパターンがあり得るところで、結構混乱しています。
「次のSIM探し (1)」で整理した現状の「回線1」~「回線4」の表現を、引き続き使っていきます。検索から直接この記事にたどり着いた方は、先に目を通しておいていただければ幸いです。忘れてしまった方は、おさらいしておいていただけると読みやすいと思います。
回線1. OCNモバイルONE (6~10 GB) | AQUOS sense7主回線 |
回線2. povo2.0 | AQUOS sense7副回線 |
回線3. OCNモバイルONE(シェアSIM) | レッツノート・CF-SV8 |
回線4. OCNモバイルONE(シェアSIM) | iPad |
OCNモバイルONEを選んだときに、最後に対抗候補に残っていたのがIIJmio(あいあいじぇい・みお)。もちろん、乗り換え先の候補の一つになります。
特徴の一つが、OCNモバイルONEと同様に、通信量を複数SIMの間でシェアできること。ただし、OCNモバイルONE(やその前に使っていたBIGLOBEモバイル)が1回線契約した上でシェア用のSIMを追加し、1回線分の容量をシェアする…となっていたのとは違い、IIJmioの「ギガプラン」では個々の回線が自分の通信量を持っていて、合計容量をシェアする…という考え方になっています。
MUSICカウントフリーのような都合の良いサービスはありませんから、今までと同じ使い方をするなら、回線1+回線3+回線4で月々30 GB程度を確保しなくてはなりません。ギガプランの容量の組み合わせだと、音声20 GB+データ5 GB×2あたりが適当でしょうか。この場合、月々の利用料金は3,800 円(税込、以下基本的に同様)。かなりの値上がりになります。
ただ、OCNモバイルONEの「節約モード」と同様に高速通信をOFFにすることが可能で、そのときの速度がOCNモバイルONEよりもちょっとだけ高速な 300 kbpsであることは気にしておきたいところです。Amazon MusicのSD音質のビットレートは最大320 kbpsだそうなので、200 kbpsと300 kbpsの速度差は待ち時間、ストレスの差、もっと端的に言えば「使えるか、使えないか」の差になるかも知れません。
300 kbpsでSD音質が問題なく聴けて、クルマで聞く分はそれでいいや…ということになれば、合計10 GB弱あれば賄えるかもしれないのですが、そこまで減らしても意外に安くならないのがツラいところです。例えば音声5 GB+データ2 GB×2で2,470 円。通信モード切替の必要性など、ユーザー体験としては後退するだけに、何ともビミョーな感じです。
容量シェアにこだわらなければ、回線1の選択肢は一気に広がります。このときは、回線3・4については別契約が必要になりますが、どちらも「たまにしか使わない」「めったに使わない」という性質の回線なので、ココの負担をいかに抑えるか?が肝になります。
この点では、圧倒的に強いのはやはりpovo2.0。何しろ、トッピングさえしなければ一切費用がかかりません。月によって使用量が大きく変動する使用条件にもピッタリ。例えば、iPadの回線4は使いたいときだけ330 円の「24時間使い放題」をトッピングすることにして、半年間使わなかったときも「半期に1度のpovo使い放題の日」を作れば、月々(30 日あたり)55 円相当で回線を維持できます。まあ、回線4についてはテザリングで乗り切ったって構わないのかもしれないのですが。
もう少し使用頻度が高く、しかも使うときには高速通信が必須となる回線3の場合、「使うたびに330 円」では高く付きそうですし、トッピングの手続き自体もちょっと面倒です。小容量のトッピングは有効期間が短く設定されていることが多いので、トッピングのしどころがちょっと難しいのですが、カレンダーを見ながら、使う予定の日に合わせたコントロールが必要になるでしょう。
povo2.0では、マーケティングリサーチも兼ねてか、期間限定でいろいろな容量と期間を組み合わせたトッピングを提供しているのですが、現在出ている「1GB(180 日間)1,260 円」あたりは結構マッチしそうです。月々約166 MBで210 円相当。出先でちょっとメールなどをチェックする分をこのトッピングでカバーしつつ、どっぷりネットに浸からなくてはならないときには「24時間使い放題」をさらに足せばいいですね。
もし「12 GB(365 日間)」とかあると、ワタシにはぴったりかも知れませんが、いくらくらいでトッピングさせてくれるでしょうか。4,800 円(月額400 円相当)未満なら、OCNモバイルONEがどうこう以前に、今すぐにでも回線3だけ乗り換えてもイイかも知れません。
実は、回線1の移行先としてのpovo2.0もなかなか魅力的。格安SIM(MVNO)ではなくau自身のサービスなので、通信品質では有利です。povo2.0のレギュラーのトッピングには、「150 GB(180 日間)12,980 円」というのがありますが、割り戻してみると月々25 GBで2,163 円相当。同じくキャリア謹製の低サポート・低価格サービスであるahamoやLINEMOの「20 GB・3,000 円弱」よりも、コスパは高くなります。
月ごとの変動も、長期間の「パケまとめ買い」になっていることで相殺できそうです。使いすぎてしまった場合は、早めに次のトッピングをすれば済む話で、他社の「容量チャージ」ほど高く付きません。
しかし、auの5G普及に対する姿勢があまりにもやる気無しに見えるのは心配なところ。少なくとも、ここ1、2年レベルでは私の行動圏内で「なんちゃって」ではない5Gには縁がなさそうです。まあ、自宅ではWi-Fiにつながりっぱなしですし、5Gならではのサービス展開も全然見えてきませんし、実用上は問題なさそうですが。
povo2.0を主回線として使うとなると、副回線がpovo2.0では意味がないわけで、何を使うかは結構悩ましい問題です。音声重視で緊急避難的に使う位置づけなら、以前紹介したマイそくスーパーライトがやっぱり一番手。データについてはpovo2.0同様に24時間使い放題にできるオプションがあるので、緊急時にも困らなさそうです。
ちなみに、マイそくスーパーライトを提供しているmineo(まいねお)のサービスは、他にも他社ではあまり見られない面白いものがあって、主回線の乗り換え候補としても結構アリかもしれないのですが…続きはまた次回。
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