4月も最初の日曜日。この週末は、お花見に出掛けた人が多そうですね。東日本から西日本にかけて、ソメイヨシノが満開を迎えています。天気もなかなかイイ感じ。週明けにはまとまった雨の予報もありますし、私にとっては今年最初で最後の機会ということになりそうです。
桜の名所まで出掛けるのもなかなかタイヘンですが、そこまでしなくても、歩いて行けるくらいご近所で、結構たくさんの桜が見られます。川縁に数本が固めて植えられている場所があり、周囲は開けているので部屋の窓からでもよく見えます。もちろん、真下まで行ってじっくり楽しむのもアリです。さすがに、敷物を広げてお弁当を食べるようなスペースまではありませんけどね。
他にも、堤防沿いにたくさん植えられているところがあったり、近所の工場の構内に植えられていたり、あるいは学校に植えられていたり…と、我が家の周辺は桜には結構恵まれている気がします。
とはいえ、それだけで済ませてしまうのももったいありません。浜松市内だけでも桜の名所はいくつかありますが、今回はメジャーな観光地ではないものの、以前からちょっと気になっていた場所に行ってみました。浜松市浜名区の天竜川に流れ込む小さな川沿いで、道路の両側に桜の木がたくさん並べて植えられています。
道路と並木の間に、結構広い砂利敷きの空間があるので、10数台のクルマが思い思いの場所に停められていて、敷物や椅子を広げて座って楽しんでいる方々も見かけました。さすがにそこまでは用意して行かなかったのですが、のんびりした雰囲気がイイですね。
Google マップでは、「八幡川の桜並木」として載っていました。知る人ぞ知る名所…ということのようですね。皆さんにオススメしたい一方で、これ以上人が増えてしまうと今の楽しみ方が無理になりそうなんだよなぁ…(涙)。
クルマで出かけるのなら…と、もう少し観光地っぽい場所にも足を運んでみました。浜松市天竜区、秋葉ダム沿いの千本桜は既に散り始めで、緑色の葉が目立つようになっていました。浜松周辺では、毎年いちばん開花宣言が早い部類の場所なので、仕方ないところです。
天竜川沿いを、2車線の快適な国道152号線を走っていくことになりますが、道中にも、周辺の天竜区一帯でも、桜の木が植えられている場所が実にたくさんあります。桜が終わった後でも、新緑を楽しむには良いドライブコースだと思います。ただし、このまま国道を北上し続けると、やがて離合も困難な細い山道になり、ついにはクルマでは登れない「酷道」になってしまうので注意!です。
ちなみに、秋葉ダムに向かう途中で国道からちょっとだけ脇道に入ったところに、その筋の方々にはあまりにも有名な「月まで3km」の道路標識があります。もちろん、ココから3kmで地球の衛星のアレまで行けるとは誰も思っていないでしょうけれど、いろいろと想像を巡らせることができる、何だか夢のある標識で好きです。
それにしても、本当にどこに行っても桜だらけ。山には野生のサクラもいろいろ生えているのですが、特に第二次世界大戦後から河川、道路、公園、学校など至る所でソメイヨシノが大量に植えられたため、どこに行っても見られるようになったのだそうですね。古いようで、実は結構新しい話だったりします。
全国に広がったソメイヨシノは基本的に全て接ぎ木や挿し木で増やされたクローンだそうで、並木で花が一斉に咲き始めるのも、桜前線が日本地図に線として引けるのも、クローンだからこそのようです。病虫害も一斉に食らってしまう危険性があるので管理はタイヘンなのですが、ソメイヨシノは桜の花を身近にした立役者と言えるかも知れません。
昔から、桜の時期になると写真をたくさん撮っていましたが、最近はなかなかゆっくり出掛ける暇もなくて、桜の写真の枚数はずいぶん減りました。それでも、どこでも桜が見られる喜びを感じながら、楽しめる余裕くらいは持ち続けていたいですね。
余談ですが、浜松周辺地域の方言である遠州弁では、推量や相手への確認の意味で使われる「~だろう」とほぼ同義で、語尾に「~ら」を付けます。桜、どこでも、咲くら?…お後がよろしいようで(次の出番のひとはいないが…苦笑)。
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