ポータブル冷凍冷蔵庫、ひと夏借りてみる

金曜日・6月21日に、私が住んでいる浜松を含む東海地方は「梅雨入りしたとみられる」そうです。昔はもう少しシンプルに「梅雨入りしました」と発表されたものですが、結果的にいつからいつまでが梅雨の時期だったのか?は、その後の状況も見て総合的に判断されるので、近年はこういう奥ゆかしい発表になっています。ときには「梅雨はなかった」なんて判断もあり得ますからね。

…というのはともかく、我が家では既に梅雨の先、今年の夏休みをどうするかについて、いろいろ考えを巡らせているところです。泊まりがけでちょっと遠くまで出掛ける計画をしているところなのですが、道中でちょっと課題になりそうなことがありました。

途中でキャンプしたりもするのですが、全行程3泊4日の長丁場になる予定なので、いつもとは準備の勝手が違います。一昨年も同じような旅行を決行したのですが、このときには食料品を保冷して運ぶのにずいぶん苦労しました。今回はポータブルの冷蔵庫を持っていこう!ということになったのですが、買うとなると結構なお値段になります。ちょっと借りてみることにしました。


今回は、オンラインの家電レンタルサービス・Rentio(れんてぃお)を使うことにしました。昔から、短期間使うためにいろいろなモノを借りられるレンタルサービスはあったわけで、私自身も地元の夏祭り用に調理器具を借りるなどしたことがありますが、Rentioはもっと気軽に、「ちょっと使ってみたいモノを試しに借りてみよう」というスタンスで運営されています。さらに、使ってみて気に入ったら、そのまま買い取りできるような仕組みまで用意されています。

Web検索でいろいろ探せるのもオンラインサービスの魅力。早速「冷蔵庫」で探したところ、PowerArQ ICEBERG 45Lという製品が良さそうだったので、これを借りてみることにしました。

レンタル金額は、短期レンタルの「ワンタイムプラン」だと、7泊8日で10,500 円。一方、「月額プラン」だと月々5,300 円になります。月額プランだと短期での返却には解約料が発生するのですが、3ヶ月以上借りるなら解約料は無料。しかも、6月末までの期間限定で「最初の1ヶ月は無料」というキャンペーンを実施中です。これなら、3ヶ月借りても1週間借りるのとほぼ同じ金額(2ヶ月分の10,600 円で済みますからね)ということになります。

旅行は8月の予定ですから、3ヶ月で返すつもりでも、今すぐ借りてしまって問題ありません。週末のドライブにも持って行けますし、コストコでたっぷり冷凍食品を買ったときの保管先にもできますし…無駄になることはないでしょう。早速レンタルを申し込みました。


あらかじめ指定していたレンタル開始日に、巨大な段ボール箱の荷物が届きました。空けてみると、段ボール箱の中にピッタリ収まる段ボール箱が。商品の箱を直に送るのではなく、発送用の箱を被せてあるんですね。ときどき見かけるパターンです。外箱を空けたところには、Rentioの利用ガイドと、1枚の長細いシールがありました。このシールは、返送するときに段ボール箱に封をするためのものです。

内箱を空けると、そこに商品が梱包されています。取扱説明書もココ。冷蔵庫は、大きめのクーラーボックスのような外観及びサイズ感で、オリーブグリーンの本体色やリブが入ったデザインもアウトドア感たっぷりです。直径15 cmの大きなタイヤとガッシリした牽引用のハンドルが付いているので、転がしながら移動できます。庫内にモノを詰め込んだら、持ち上げて運ぶのは難しいでしょうから、これはありがたいですね。

付属品は庫内に入っていました。ACアダプターと、シガーライターソケットに差し込むケーブルです。2電源対応で、車内でも旅先の宿でも冷やし続けることができます。この製品のオプションとしては、内蔵できる専用バッテリーがあるのだそうですが、今回レンタルされる一式には含まれていないので、残念ながら電源のない場所では冷やすことはできません。


思っていた以上にデカい。電源はシガーライターソケットから

早速我が家の愛車・ブラックパール2世号に積み込んでみました。思っていた以上に存在感があります。他の荷物の積み込みには大いに影響しそうですが、こればかりは仕方ありません。3列目シート(写真では床下に収納されていますが)左側にシガーライターソケットがあるので、電源は簡単に接続できます。

合計で45リットルの容量を持つ庫内は、左右2室に分かれています。幅の狭い右側は、深さも左側の3分の2くらいしかありませんが、500 mLのペットボトルを立てて1ダースほど収められる容量があります。左側の方は、2 Lのペットボトルを立てた上に、さらに7~8 cmほどの空間が残ります。相当大量のモノを入れることができそうです。

左右の庫内温度を別々に、+10~-20 度Cの範囲で設定することができるので、「冷凍冷蔵庫」として使うことができます。外気温20 度C程度のところからだと、設定温度になるまでには2時間近くかかりますから、クルマで出掛ける前には家であらかじめ冷やしておかなくてはなりません。また、旅先などで電源供給が止まると、庫内温度はすぐに上がり始めます。特に冷凍庫の設定で動かしていると、あっという間に「冷凍庫」ではなくなってしまいます。常時保冷剤を入れておくと良さそうです。

庫内温度などの設定状況を表示するディスプレイの中に、Bluetoothのマークらしきモノがあります。もしかして、Bluetoothで接続してアプリから設定できたりするのか?と思ったのですが、残念ながらこの製品にはそういう機能はありませんでした。温度をモニタリングして警告を出したりしてくれると便利なんだけどなぁ…まあ、今後の製品に期待しましょう。


とりあえず、ちゃんと動作することは確認できた…という程度の状況ですが、これからひと夏の間、いろいろ活用させてもらおうと思っています。夏休みの旅行、楽しみだなぁ…台風などがぶつかりませんように(祈)。



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