そのままでイケるのはわかったが

8月27日に、富士通が法人向けのPC16機種を発表しました。ノートからデスクトップ、タブレットにワークステーションとフルラインナップです。まあ、全てが全く新規の製品というわけではなく、「今シーズン提供する機種はコレですよ」という形で、カタログを2024年版に更新した…というところでしょうか。

いちばんの目玉と言えそうなのが「LIFEBOOK U9414/R」。Intel Core Ultraプロセッサーを搭載したAI PCです。最高でレッツノート・CF-FV5プレミアムエディションと同じCore Ultra 7 165Hを搭載できるようになっています。残念ながらこのスペックではCopilot+ PCにはなれませんが、NPUを活用してWeb会議などを快適にこなすことはできそうです。

LIFEBOOK UH90/H1と同じ筐体のUH-X/H1(2023年9月、ビックカメラ浜松店)

LIFEBOOK U9414/Rは「圧倒的な軽さで最高のモビリティを実現した超軽量薄型モデル」だそうで、筐体のサイズは308.8 x 209 x 15.8~17.3 mm(折りたたみ時)、重量は879 g~945 g。明らかに見覚えのある数字です。要するに、2023年モデルのLIFEBOOK UH90/H1と同じ筐体の中に、Meteor Lakeベースのプラットフォームがそのまま収まっています。


個人向けのLIFEBOOK UHシリーズは、2023年のアタマに現行製品が登場して以来、モデルチェンジ等は行われていません。しかし、やろうと思えば中身だけを刷新してAI PCとなる新モデルに切り替えることはできる…ということが、これで明らかになりました。

ただ、ひとつ問題なのは、この製品はそのまま作るとおそらく「世界最軽量モデル」にはできないんですよね。ストイックに重量を絞り続けている富士通の開発チームの皆さんにとっては、これでは面白くないはずです。おそらく「14型でもムサシ(634 g、13.3型の世界最軽量記録)」あたりを目指して鋭意開発中、でしょう。

個人向け製品だと、今話題の「Copilot+ PC」を謳えないのはマーケティング的に不利…という問題もあります。これまでの世界最軽量モデルにAMD Ryzenを搭載した実績が無いことを考えると、IntelのLunar Lake(第2世代のCore Ultra)がそこに使える第一候補になります。徹底的に電力効率にフォーカスした設計も、バッテリー容量に制約がある世界最軽量モデルにはうってつけと言えそうです。

Lunar Lakeは来月アタマには正式にお披露目になるらしいのですが、その直後あたりで何かしら面白い発表は…さすがにまだないかな、と思っています。私がお小遣いを貯めて新しいパソコンが買えるころまでには、ビックリするようなモノを見せてほしいですね…そんな日は、本当に来るのだろうか。



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