10月のアタマから、Microsoft社がWindows 11の大型アップデート・バージョン24H2の配信を始めています。私のレッツノート・CF-SV8には、10月19日にWindows Update経由で降ってきました。といっても、普通にPCを使っていろいろ調べたり、書いたりしていたらいつの間にかダウンロードされていて、あとは再起動するのみ…という状態になって初めて気付いたという次第。さすがに再起動では少々待たされましたが、それでも昔のOSアップデートのようなひと晩がかりの仕事ではありません。
バージョン24H2にはUIに結構細かい変更がたくさん入っています。例えば、右クリックで表示されるエクスプローラーのコンテキストメニューで、これまではアイコンのみの表示になっていた切り取り・コピー&貼り付けの各機能に文字の説明が付きました。なかなか直感的に意味を覚えられなかったのですが、これでようやく慣れられそうです。
他にも電源管理関係の設定画面が新しくなったり、画面右下に開くアクションセンターの仕様が少し変わったりしています。内部的にもバッテリーライフが延長されるような変更があったようなのですが、そのことはまだ実感できていません。どうも小粒な変更が多いなぁ…という印象があります。
ただ、そう感じてしまうのは、おそらく私のパソコンが古いからです。そもそも、バージョン24H2はCopilot+ PCがお披露目されたときに先行してインストールされていたWindows 11のバージョンでもあります。現在は、幅広くバージョン24H2が展開されていますが、内蔵NPUで使うCopilot+ PC向けの新機能は、IntelやAMDのx64アーキテクチャのプロセッサー向けにはまだ解禁されていません。「11月」とアナウンスされているので、もう少しだけ待たされるようですが、これが登場すれば、Copilot+ PCか否かで決定的な差が生まれます。
この夏あたりからいくつかのCopilot+ PCを話題にしてきましたが、多くの製品がタッチパネル画面を装備しています。例えば、Lunar Lake搭載機を採り上げた中では、HPのOmniBook Ultra Flip 14-fhはタッチパネル無しでは成立しないデザインですし、DELLのXPS 13もカスタマイズでタッチパネル付きの画面が選択できます。ASUSのZenbook S 14 (UX5406) も、最上級グレードはタッチパネル付きのOLED画面です。Ryzen AI 300シリーズがデビューしたときに紹介したProArt PX13 (HN7306)もそうですね。
タッチ操作は、スマートフォンではコレなしでは存在があり得ないくらいの重要なモノですが、Windows PCの場合でも、使えると直感的な動作ができて便利です。私自身も、レッツノート・CF-RZ4で存分に魅力を堪能しましたし、現在妻が使っているHP Pavilion 15-eg(15-eg0526TU)の画面もタッチパネルになっています。ダイアログボタンなんかは、画面を直にタッチしに行った方がずっと早い場合がありますね。
特に、Copilotが提供する機能の中には、タッチパネルとの相性が非常に良いものがあります。Windows標準のペイントアプリに統合される「Cocreator(こくりえーたー)」はいわゆる画像生成AIですが、文章のプロンプトに加えて下書きの絵を使って指示することができます。絵を描くための方法としては、やはり画面に直に描くのが最強です。マウスでも、タッチパッドでも、あの「赤いイボ」でも、とても敵わないでしょう。
さて、その赤いイボの持ち主でもあるThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionは、現在のところハードウェアとしては単一仕様で、タッチパネル仕様の製品はありません。ただ、ThinkPadはネット直販ではきめ細かいカスタマイズが可能なことでもよく知られているわけで、何とかならないのかなぁ?と思うところです。先代(12代目)ThinkPad X1 Carbonではタッチパネル仕様にカスタマイズ可能ですしね。しかも、1920×1200ピクセルの液晶と、2880×1800ピクセルのOLEDから選べます。
ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionの商品ページを見ると、こんな記載があります。
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ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition(Intel® Core™ Ultra) | 先進のビジネス向けプレミアム 14型 AI PC | レノボ・ ジャパン
そこには個人向けと法人向けの電話番号、そしてチャット起動へのリンクが付いています。Web上からフォームで注文できるのに、わざわざ電話やチャットが案内されている…ということは、もしかするとタッチパネル仕様も見積もってくれるのかしら?ということで、チャットで聞いてみました。
返事は、残念ながら「Pro仕様はあるけれどタッチパネル仕様は無し」。要するに、現在Web上で選べる商品しかないことになります。ただ、「カスタマイズモデルのリリースはこれからになろうかと思いますが、あいにくいつからかは情報が入っていない状況です」とも答えていただきました。他の製品同様に、カスタマイズができるようになると期待して良さそうです。
「待ってみようと思います。どうもありがとうございました」と返信したところ、「定かな情報ではありませんが、年明けになる見込みです」とのこと。あと3ヶ月くらい待てば、少なくとも今急いで飛びつくよりは良いものを手に入れられそうです。ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionなら、タッチパネル搭載で重量が増えても、HP OmniBook Ultra Flip 14やASUS Zenbook S14よりは軽そうですし、さらに5G対応のワイヤレスWANあたりも搭載できそうです。それだけいろいろ盛り込んだら、おいくらになるのか恐怖ですが…。
まあ、待っていたりいろいろ迷ったりしているうちに、また新しい何かが出てきて大騒ぎになったりするのかも知れません。それ以前の話で、軍資金をどこかで何とかして調達しなくてはならないのですが…ココはた(もうやめなさいって)。
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