昨年、電気通信事業大手のKDDIがコンビニエンスストア大手・ローソンの株式の50%を取得し、現在ローソンはKDDIと三菱商事との共同経営という形になっています。当時はかなり大きなニュースになったと思うのですが、通信会社がコンビニを買収…という組み合わせ自体にはそれほど驚きはありません。お互いが、相手を自らの販促活動に活用できそうなイメージは、私でも容易に想像できるようなモノがいくつかあります。
ローソンでは、既に両者の連携による新しいサービスが始まっていますが、これにはauのオンライン専業の通信サービス・povo2.0が活用されています。povo2.0は、現在私もメインのスマートフォンのサブ回線として利用中…ということで、早速試してみています。
昨年11月から始まっているのが「povo Data Oasis」。ローソンに来店するだけで、povo2.0に0.1 GBがチャージできるサービスです。月々最大10回、合計1.0 GBまでギガをタダでもらえてしまいます。
povo2.0アプリを起動すると、初期画面の下の方に「ローソンへの来店で1 GB/月データ容量をチャージ」という水色のバナーが表示されています。ここからリンクを順に辿ってログインすると、「povo shop」というページにたどり着けます。ここにある「データをチャージ」バナーが「利用可能」となっていれば、0.1GBを受け取ることができます。
もちろん、来店していることが確認できなくてはならないので、このために端末の位置情報を使います。屋内にいる状態だと、GNSSの測位信号がうまく受信できずエラーになることがあります。ウマく行かないときは、一旦店先に出て再度試してみましょう。チャージが完了すると、povo shopトップページの容量表示が、「0.00GB」から「0.10GB」に変わっているのが確認できます。また、povo Data Oasisのバナーはグレーアウトして、「利用済み」となりました。
povo Data Oasisのバナーの下には、「データトッピング」がいくつか並んでいます。「お買いもの500 円券付き0.3 GB/24 時間」が500円ですから、500円以上の買い物をすれば0.3 GB/24 時間のトッピング自体は無料相当。他にも、いくつかの商品の購入価格と同額で、0.3 GB/24 時間のトッピングがもらえるクーポンが用意されています。
こうした物販クーポン付きのデータ容量トッピングは、以前からpovo2.0アプリでも提供されていましたが、povo shopで購入するトッピングとの最大の違いは、クーポンがもらえるタイミング。povo2.0アプリのトッピングは、ギガは即チャージされる一方で、クーポンは後日メールで届くのですが、こちらは購入を確定するとクーポンもギガ同様に即時メールで届きます。その場でお目当てのモノを買えるわけです。来店サービスですから、こうでなくては。
クーポンは、ローソン店頭の情報端末・Loppiで受け取るための番号として届くので、番号を入力して紙のクーポンを打ち出し、レジに持っていきます。ここに紙が介在するのはちょっとスマートじゃないなぁ…と思いますが、このあたりは迅速にシステム化するための事情もあったのではないでしょうか。いずれは、手持ちのスマホのみで完結してほしいところです。
ただ、紙のクーポンならではの利点として、支払い方法自体は何を使ってもOKということはあります。現金はもちろん、(ソフトバンク系列の)PayPayで決済したり、(NTTドコモの)dポイントを貯めたりすることも可能。そもそも、ローソン自体はこれらの様々なサービスをオープンに受け入れていたわけですから、当然の話です。ここで変に「au PAYとPontaだけだよ~」とかされたら、おそらく暴動が起きます(笑)。
povo2.0とローソンのコラボは、とりあえずはそれこそ私でも思いつくようなシンプルな連携からスタートしていますが、おそらく今後はもっと増えていくことでしょう。あっと驚くような新しいモノも、見せてほしいものです。
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