お伊勢参りの「おもいやり」

新しい年・2025年がやって来ました。今年の年末年始は9連休!という方が多かったのではないかと思いますが、我が家では遠くに泊まりがけの旅行に出かけるわけでもなく、基本的には自宅でのんびりの年越しとなっています。まあ、豪遊するおカネもありませんし。

年々、何か行動した結果を記録する記事が減り続け、SSK Worldとしては内容がショボくなりつづけていることを実感しています。今年も、それが劇的に好転するとはとても思えませんが、下ではなく前を向いて歩んでいけると良いな、とは思っています。よろしければ、引き続きご贔屓に。


私自身は、年末にインフルエンザに感染して寝込んでしまいましたが、幸い家族に広がるのは何とか食い止めることができました。年明けからは外出もできるようになりました。例年、元日の朝には家族を連れて近所の神社に初詣に出掛けるのですが、妻と、娘と、お義父さんを連れて4人で出掛けることができました。

この元旦の初詣、我が家から神社までの距離は2 kmはないくらいなので、私ひとりなら徒歩以外の選択肢はとても考えられないのですが、クルマを出してみんなで乗って出掛けます。特に、後期高齢者のお義父さんを歩かせるのが申し訳ないんですよね。最近は、家の中でも躓いて転ぶ場面を見かけます。自転車に乗って近所に買い物に出掛けてしまうくらい元気ではあるのですが、さすがに足腰の筋肉が弱ってきているのでしょうか。カラダを動かさなければ筋力は維持できませんし、一方でケガをすると動けなくなってしまうし…というわけで、このあたりは悩ましいところです。

お義父さんがいつまでも元気で歩き続けられるように、最近は在宅介護で足腰を鍛えるリハビリをお願いしています。「在宅」といいつつも、近所をひとまわりする散歩で一緒に歩いてもらったりして、本人も楽しんでいるようです。


今年は、そんなお義父さんをお伊勢参りに誘いました。ここ何年かは「家にいるよ」という返事が戻ってきていましたが、今回は「行ってみるかな」ということだったので、1月3日に一緒に連れて行くことにしました。外に出る機会を増やすのは、本人が動ける限りは絶対QOLとしてプラスになります。

ただ、お伊勢参りといえば、近年はパークアンドバスライドの実施に伴い、結構たくさん歩かされるようになっています。果たして体力が持つだろうか?いざとなったら自分が背負って歩くのか?…などとも考えましたが、実際にはそれほど心配する必要はありませんでした。

今年も、パークアンドバスライドは宇治浦田駐車場でバスから降ろされて、そこからおはらい町(または並行する五十鈴川沿いか国道23号線の歩道)を歩いて内宮入口の宇治橋まで移動するのが基本ルートでした。ただし、パークアンドバスライドの利用者で、「歩行が困難な方」等を対象に、宇治浦田駐車場から内宮前まで「おもいやりシャトル」というバスが運行されています。

私たちから遅れてお義父さんが歩いてくるのを見かねたのか、バス乗り場の係員さんが、この「おもいやりシャトル」の存在を教えてくれました。大型バスが運行されていて、乗り場に着いたときにはほぼいっぱいに乗客を乗せていましたが、ちょうど内宮に向かっていくのは私たち以外にいなかったので、ほぼ貸し切りバス状態で移動することになりました。おかげさまで、大して歩くこともなく宇治橋までたどり着けました。


内宮の境内での移動には、車椅子を借りることができます。とはいえ、砂利敷きの参道を進んでいくのに普通の車椅子ではタイヤが埋まってしまってタイヘンでしょうから、貸していただける車椅子はタイヤの太さが普通の車椅子の2倍ほどもあります。ちなみに、車椅子には我らが浜松の地元企業・SUZUKIのロゴが付いていました。

電動の車椅子があるのですが、すべて出払っていたので、私たちは手動の車椅子を借りました。手で押すことになるので相当力は要りますが、それでもお義父さんにとっては歩いて行くよりもずいぶん楽です。最後に正宮への石段だけは歩いて登ってもらう必要がありますが、無事お参りすることができました。

お義父さんは「せっかく来たんだから店を覗きながら帰るか」と帰り道のおもいやりシャトルには乗らず、全員でおはらい町を歩いて宇治浦田駐車場のバス乗り場まで戻りました。さすがにちょっと疲れたようでしたが、お伊勢参りを楽しんでもらえたようです。これならまた連れてきても大丈夫そうですね。


今年は年末年始が9連休だったことも影響してか、道中の高速道路は随所で渋滞に見舞われていました。往路の三重県内は結局ず~っと国道23号線を走ることになったのですが、鈴鹿市~松阪市の間では2023年に中勢バイパスが全線開通したので、ずいぶん楽に走れるようになりました。

バイパスといえどもさすがに全線立体交差とは行かず、暫定2車線なので万が一の渋滞時にはタイヘンなことになりそうな気もしますが、流れていれば実に快適。高速道路経由よりもかなり経路が短縮されることになりますし、これなら渋滞状況によっては最初からこちらを狙っていくのもアリかもしれません。ただ、ずっと郊外を走るので、途中の休憩ポイントは意識しておかなくてはならなさそうですけどね。コンビニや道の駅はあるので、予習していきましょう。



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