光回線の乗り換え先

2月ももう半分が過ぎ去ろうとしています。今月は、去年からの積み残しでどうしても決着を付けておかなくてはならないテーマが一つありました。それは、我が家のインターネット固定回線を乗り換えるのかどうか?です。

そもそもの発端は、12月にNTT西日本から届いた一通の圧着ハガキ。これまで長期利用で受けていた割引サービスが改定されることになり、2月で年間契約が切れる我が家の場合、3月以降は割引が月額で440円圧縮され、プロバイダーと合わせると合計5,511円の支払いになる…という通知でした。年間契約の中途で他のサービスに乗り換えようとすると違約金が発生しますが、契約の切れ目のタイミングなら、違約金は要りません。「2月に」というのが重要でした。

ハガキが届いたときにも少し紹介しましたが、この440円の「値上げ」により、価格面での優位性がかなり縮小します。とはいえ、フレッツ光をNTT西日本と直接契約し、プロバイダーを別途契約している限りは、この金額はほぼ減らす余地がありません。もし月々の費用を減らしたいのなら、光回線とプロバイダーサービスを一体的に提供している業者への乗り換えは必須です。選択肢としては、フレッツ光回線の卸売りを受けてプロバイダーサービスを行ういわゆる「光コラボ」サービスか、光ファイバーから独自に敷設しているサービスか…ということになります。

前者の場合は、「転用」という手続きを使えば比較的気軽に移行可能ですが、転用では回線としては現在の「フレッツ光ネクスト ファミリー・スーパーハイスピードタイプ隼」がベースになるので、サービスのレベルとしてはあまり代わり映えしません。一方、後者の場合は、同等の通信がより安く提供されたり、より高速な通信が可能になったりします(フレッツ光でも、最大10 Gbpsのサービスが登場しています)が、工事が必要になり、サービス開始までには時間がかかります。

ちなみに、以前は一度転用の手続きを取ると、他の光コラボサービスに移行する際には解約→新規契約となりましたが、現在は「事業者変更」という手続きですんなり再引っ越しができるようになりました。これが本来あるべき姿ですね。


我が家の場合、今以上の通信速度には現在はニーズがありませんから、「より安く使えるサービス」という観点で、転用手続きにはこだわらずに探します。とはいえ、「安かろう悪かろう」では困ってしまいます。それなりに信頼のおけそうな企業が運営しているところを…と思うわけですが、そう考えてサービスを探すと、やはりそれなりの利用料金が要求されることになります。まあ、信頼はお金で買うしかないのもわかるのですが。

光回線単独ではなかなか安いサービスが選べない中で、考えるのは他のサービスとのセット割引の活用。特に多いのが、通信会社がモバイルデータ通信とのセットで割引をする形態です。例えば、現在使っている格安SIMのOCNモバイルONEを提供するNTTドコモも、「ドコモ光」という光コラボのサービスを提供していて、同時に契約するNTTドコモ回線が割引を受けられます。

ただ、ドコモ光はOCNモバイルONEと組み合わせても割引をしてくれないんですよね。NTTドコモは既に新規受け付けを終了しているOCNモバイルONEを早急に巻き取りたがっていて、「irumoやahamoにしてくれるなら割り引きますよ」という感じで強引に誘導してきます。OCNアプリ内にも広告が出るようになり、だんだん煩わしくなってきました。そのうちWindows 10のアップグレード案内みたいに全画面で出るようになったりして。


自ら無線通信設備を持っているMNOは、国内4社とも固定回線のサービスを提供しています。いわゆる格安スマホを扱うMVNO各社の中にも、やはり固定回線のサービスを合わせて提供し、セット割引を用意しているところがあります。

一番気になったのが、MVNO最大手のIIJmio(あいあいじぇい・みお)が提供する「IIJmioひかり」でした。これもフレッツ光回線を使う光コラボのサービスで、最大1 Gbpsのファミリータイプは月額5,456 円(10 %税込、以下同様)。これ自体はごく普通の価格なのですが、モバイル回線と同時に利用していれば、モバイル回線1契約につき固定回線1契約が660 円割引される「mio割」が自動的に適用されます。期間限定でなら、もっと割引額が大きいところはたくさんありますが、恒久的な割引額としては結構太っ腹です。

モバイル回線の方も、私がOCNモバイルONEからの乗り換え候補として最初にリストアップするくらいで、十分に「格安」と言える水準。複数回線を束ねて柔軟に通信量をシェアできるところが魅力的です。しかも、3月からはさらに実質利用料の値下げが行われることになっていて、現在積極的にキャンペーンが打たれているところです。

なにより、IIJmioを提供する株式会社インターネットイニシアティブ(Internet Initiative Japan Inc.でIIJ、ですね)は、1990年代初頭に、日本企業では初めてインターネットプロバイダーのサービスを始めた企業。自らも超大容量のインターネット回線を持ち、BtoBでインターネットプロバイダーに提供していたりします。十分信頼に足る基盤設備と技術力のある企業です。

利用料金と信頼性のバランスを考えて、フレッツ光契約の乗り換え先はIIJmioひかりで行こう!という方針を決めました。しかし、実はこの選択に伴って、さらにいろいろ選ばなくてはならない…という悩みが生み出されてしまうことになります。この続きはもうちょっと後で。



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