新しいスマートフォン・Pixel 8が届いたので、コレまで使っていたAQUOS sense7からいろいろな設定やデータなどを引っ越さなくてはなりません。昔は、PCや携帯電話・スマートフォンを乗り換えたときの移行作業はとてもタイヘンで、徹夜でひと晩がかりなんてこともあったものですが、今ではずいぶん楽になったなぁ…と思います。
一昨年のAQUOS sense7への引っ越しのときには、「クイックスイッチアダプター」というものが商品に添付されていて、端末同士をケーブルで直結すれば、あとは放りっぱなし…という流れが出来上がっていました。Pixel 8のパッケージにも同じものが入っていましたが、今回は使うことがありませんでした。引っ越しも、完全ワイヤレスで進みます。
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Pixel 8の電源を入れてしばらく待つと、移行元の端末を近くに置いてロック解除するように指示されます。AQUOS sense7を隣に持っていくと、「Pixel 8のセットアップ」というポップアップが立ち上がります。「設定」ボタンを押すと、今度はPixel 8の方にQRコードが表示され、AQUOS sense7のカメラで読み取らせるように指示されます。
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読み取らせてしばらく待つと、今度はPixel 8の側でAQUOS sense7のPINコードを入力するように指示されます。これで移行元・移行先のペアが確定され、実際の作業に進むことになります。Pixel 8のPINコードは、ココで入力したものがそのまま登録されます。一連の流れの中で生体認証の登録等も指示され、セキュリティーの設定は引っ越し直後には完了していることになります。
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「コピーの準備をしています…」の画面でしばらく待たされた後、移行させるアプリを選択する画面が出てきます。ここで選択させたアプリは全て、自動的にインストールまで済ませてくれます。移行元の端末にプリインストールされていたアプリも表示されるので、不要なものは確実にチェックを外しておきましょう。
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あとはファイルのコピーをひたすら待つことになります。何十GBものデータが転送されることになるので、さすがにあっという間…とは行かず、結局朝イチに始めた作業が終わったのは昼食直前でした。
この段階で、USBケーブルで2台を直結すると処理速度が上がる…らしいのですが、実際にやってみたものの、速くなった実感は全くありませんでした。AQUOS sense7のUSB Type-Cのデータ転送はUSB 2.0(最大480 Mbps)対応ですが、Wi-Fi 5(最大433 Mbps)と比べれば、直結の効果はそれなりに期待できそうだったのですが…。アレでも速くなった、ということなのかも知れません。
この後、一部のアプリやサービスごとに独自の移行作業が必要になってしまうのは、これまでとあまり変わりません。ただし、作業そのものは面倒くささが改善されているモノもいくつかあります。
LINEは、Googleドライブへのバックアップを活用しつつ、PC向けにも使うメールアドレスのIDとパスワードを使って移行するのがこれまでのやり方でしたが、旧端末にQRコードを表示させて新端末で読み込む形(さっきのPixel 8とは逆ですね)でログインできるようになりました。文字を入力せずに済むようになったのは良いですね。
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LINEについては、IIJmioが年齢確認の認証に対応しているのもウレシイですね。年齢確認ができないと、IDを使った友だち追加ができません。格安SIMでは年齢認証に対応していないところがほとんどで、かつてのBIGLOBEモバイル、その後乗り換えたOCNモバイルONEともに年齢確認が行えず、不便な思いをしたことがありました。これでようやく「フル機能のLINE」が使えるようになった…という気持ちです。
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Wear OSのGalaxy Watch4は、以前なら新しいスマートフォンとペアリングさせるときにはウォッチを初期化して再セットアップする必要がありましたが、現在は、ウォッチの設定をそのままに新しいスマートフォンにつなぎ替えることができるようになっています。これも、ずいぶん手間が省けました。
金融系のサービスは、相変わらず認証を移行させる手続きが面倒ですね。とはいえ、基本的には新しい端末での再登録で古い端末の認証が自動的に無効になるものが多いようです。中には、古い端末にアプリがインストールされている限り、新しい端末では毎回登録口座等を入力する再認証を求められる…という手の込んだアプリもあります。
マイナンバーカードの電子証明書も、新しい端末で発行を申請すれば、発行後に古い端末の証明書が無効になります。これから確定申告もしなくてはならないので、早速移行させておきました。
パスワードをログオンに使わず、端末の生体認証だけで通る「パスキー認証」を採用するサービスも少しずつ増えていますが、これについても、最初はサービスごとに個別にSMS等を使った認証を受けておかなくてはなりません。移行手続きは面倒ですが、一度設定を済ませてしまえば、その後はずいぶん楽です。個人的には、このパターンがもっと増えてほしいですね。
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