3月になりました。2月は、新しいスマートフォン・Pixel 8の話題を連投しているうちに過ぎていった感じですが、そもそも何故スマホを乗り換えることになったのか?のきっかけ、皆さんはそろそろお忘れではないかと思います。…というか、私もちょっと忘れかけていました。
今回の最大の目的であった(はずの)自宅のインターネット固定回線についても、無事フレッツ光+OCNからIIJmioひかりへの切替が完了しています。とはいえ、実はこちらについてはちょっとしたドタバタがありまして…。
乗り換えるための手続き自体は、モバイル回線の切り替えよりもずっと前、2月に入って早々から既に始めていました。まずはNTT西日本のWebサイトから、転用のために必要な「転用承諾番号」の発行をお願いします。こちらは、フォームに入力すると、直後には発行されました。
この転用承諾番号を持って、今度はIIJmioのWebサイト上から、転用による申込を行います。最初に転用承諾番号を入力し、その後も指示に従って申込を進めていけば完了。最後に電話での事前コンサルティングの日程を決めて、Webからの申込はとりあえずひと区切りとなります。
申込手続きの中で、ルーターのレンタルや購入を申し込むか聞かれる場面がありますが、私は何も申し込まないことにしました。既に我が家ではWi-Fi 6対応の十分に新しい機器でメッシュネットワークを構築していますから、さらに新しいルーターをもらったところで余ってしまいます。
ルーター選びでひとつポイントになるのが、IPoE接続サービスがちゃんと使えるのか。IPoEについては以前に少し触れたことがありますが、これまでインターネットへの接続に使われていたPPPoEという接続方式よりも、高速にインターネットとの通信が行える方式です。思いっきり簡単に言えば、電話回線でインターネットにつないでいた頃と同じ手続きをイーサネット(LANケーブルや光ファイバー、と思ってもらえばほぼ間違いありません)を通して行うPPPoEに対して、イーサネットで直にインターネットにつなぐのがIPoE。余計な手続きが間に入らなくなる分、無駄なく高速に通信できる可能性があります。
ところが、コレをやる場合に困るのが、インターネット上の機器ごとに割り振る番地であるIPアドレスは、既に従来の形式では枯渇してしまっていること。従来の形式である「IPv4」に代えて、圧倒的に多くのアドレスを用意できる「IPv6」が既に使われ始めていますが、IPv4とIPv6の間には互換性がありません。インターネット上にはIPv4にしか対応できていない部分もかなり残っているので、当分は併用せざるを得ません。
いずれIPv6に移行するまでのつなぎとして、IPv4でのやりとりをIPv6のネットワーク上に仮想的に乗せてやりとりしてしまう方法がいくつか考案され、これらの技術は「IPv4 over IPv6」と呼ばれます。IPoEで各家庭などに割り振られるのはIPv6のIPアドレスなので、従来との互換性のためにはIPv4 over IPv6にも対応しておくことが必須です。
実は、OCNとIIJmioひかりでは、このIPv4 over IPv6を実現するために採用しているIPoE接続サービスが異なります。ルーター側がプロバイダーが提供するサービスに対応していないと、IPoEがIPv6でしか利用できない(つまり、インターネットとしては事実上使い物にならない)ことになってしまうので、対応の有無を確認しておくことが重要です。だからこそ、各社とも自社の採用するサービスに対応するルーターをレンタルや販売で用意することで、トラブルを避けようとしています。
大事なところなので長いのは承知で説明しましたが…AIより、うまく説明できましたかねぇ?(汗)
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幸い、現在ルーターとして使っているASUS・RT-AX59Uは、IIJmioひかりがIPoE接続サービスとして採用する「Transix」にも、既にファームウェアアップデートで対応を済ませています。そこが確認できていたからこその「ルーターは要りません」の判断でした。
もちろん、IPoE接続サービスについても同時に申し込みました。2月5日に電話でのコンサルティングがあり、2月15日には回線の切り替え工事が実施されることになりました。あとはその日を待つばかり…となったわけですが、実は問題だったのはこの後なんですよね。続きはまた次回。
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