3月20日あたりから、ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Editionのカスタマイズ注文が始まったようです。どんなメニューになっているのか、早速見てみました。

最安値は344,300円からとなっていますが、現時点では3割強のディスカウントが適用されていて、237,567円からのスタートとなります。「とにかく最新のX1 Carbonがほしい!」という人には良心的な価格設定ですが、最低限の仕様でX1 Carbonらしく快適に使えるのか?は大いに疑問です。
プロセッサーは、vPro対応版も含めて5種類が選べ、Core Ultra 7 268V vProが最上位となっています。やはりThinkPad X9と似ていますが、あちらはメインメモリ32 GBのグレード(モデルナンバーの末尾8)がほとんどだったのに対し、こちらは16 GB(末尾6)の選択肢が結構あります。実際にAI PC、Copilot+ PCとして使うことを考えると、32 GBにしておいた方が良さそうな気がします。

ストレージは「PCIe-NVMe Gen4」と「PCIe-NVMe Gen5 Performance」が選べるようになっています。PCIe Gen5x4の爆速アクセスは魅力的ですが、同じ容量1 TBで15,400 円の価格差をどう評価するか?が選択の分かれ目になりそうです。個人的には、ディスカウント後の価格差で1万円程度なら十分アリです。

ディスプレイは、タッチパネル付きの液晶仕様が基本で、高解像度・タッチパネル無しのOLEDが16,500 円高くなる…という価格設定になっています。画面の細かさや色表現にこだわりたいのならOLEDでしょうけれど、バッテリーライフ、画面の明るさ、タッチ操作など、液晶仕様にもメリットはあります。100% sRGBの色域なら実用上十分ですし、輝度500 nitなら屋外でもしっかり使えそうです。

ポインティングデバイスとしてはもちろんトラックポイントが付いているわけですが、これとは別に載っているタッチパッドには、3ボタン+パッド自体が沈むスイッチになっているものと、振動でクリック感を擬似的に知覚させる「触覚タッチパッド」から選択できます。触覚タッチパッドを選ぶとトラックポイント用のボタンは装備されず、パッド上部のタッチでクリック感が返ってくる形になります。トラックポイントを常用する方だと、物理ボタンがあった方がよいかも知れませんが、コレまで使った経験がない私なら、触覚タッチパッドの方がパッドを広く使えて便利そうです。

ACアダプターは65 Wで、2種類から選べます。65 Wなら、移動時にはNovaPort TRIO IIを持ち運べば使えることになるので、ココはあまりこだわらなくても良いかも知れません。

本体にはイーサネット(有線LAN)コネクターは付いていませんが、変換アダプターは標準で同梱されているようです。純正アダプターなら、Wake On LANやMACアドレスパススルーにも対応できるようなので、勤務先の業務ネットワークにつながなくてはならない人には便利そうですが、私には正直なところどっちでも良いなぁ…というところです。Wi-Fiの方が速いかも?ですし。

ただ、まだカスタマイズの全てが公開になってはいないようで、プレスリリースで公表されたものの、まだ選択できないオプションもあります。例えば、4K解像度・800万画素の人感検知センサー付き高機能カメラはまだ搭載できず、カメラはフルHDの標準品のみしか選べません。そして、ワイヤレスWANに至っては選択項目すらまだ表示されません。
どういうことか気になって、またしてもチャットで問合せしてみました。チャット担当のSさんによると、ワイヤレスWAN等は個人向けにも提供予定があることは確かだが、提供時期についてはサポート担当にもまだ連絡が無いとか。そのことが確認できれば、多少待つことは苦になりません。
「WWANが必須ならGen 12をご検討ください」とオススメされましたが、「Gen 13にWWANを内蔵したくて購入を先送り中です。もう少しなら待ちます」と返しました。すると、「ご購入の際にはまた私までご連絡ください。Web価格よりお安くできるかも知れません」とのこと。直通のリンクもいただいたので、その時が来たら、また連絡してみましょう。チャットではメールアドレスも伝えているのだから、その際にはお知らせくらいもらえると、ウレシイんだけどなぁ。
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