何と私の誕生日に復活が発表されてしまった新しいLet’s note・トラックボール内蔵モデル。発表をパッと見て、感動のあまり賛辞ばかり書き連ねてしまいましたが、実は冷静に発表された新機種のスペックを読んでみると心配な面もいくつかあります。
その一つはグラフィック機能。CF-B5シリーズに採用されたビデオプロセッサはNeoMagic社のNM2200なんですが、これはかなり昔から各社のノートパソコンに採用されている部品です。「先代」CF-S22もこのチップを使用していますね。「Windows 98のデュアルディスプレイに対応」を謳った初期のノートパソコンに使われているものです。
古い部品を使うこと自体は悪いことではありません。長期間使い続けられていると言うことは、動作が安定していることの証明といえますから。ただ、あれだけ高性能なCPUを搭載していると、3次元CGなんかにも使ってみたくなります。その場合に、3次元CGの描画、もう少し具体的に言うとDirect3DやOpenGLにハードウェアで対応しないこのチップは、確実に足を引っ張ってくれるでしょう。「ノートでそんなことしなくても」って?…それは偏見というものです。
もう一つはWindows 2000への対応。企業向けモデルにはWindows 2000プリインストールモデルが用意されるようですが、個人向けモデルはWindows 98 Second Editionモデルのみになります。
Windows 2000が発売されて3ヶ月と少々が経ちました。登場当初から、Windows 2000の問題は各種機器のドライバが供給されるかどうかである…と言い続けてきましたが、ようやく出揃って来つつあります。私の使用環境の中で、Roland UA-100GとSONY Navin’ You用のGPSアンテナにはWindows 2000登場時点で対応ドライバが存在せず、この2つのハードウェアのためだけにWindows 98を並行して使い続けている状態なんですが、どちらについても未対応であるものの、製造元から対応することが発表されています。実はGPSアンテナについてはこれまで対応する気配すらなく、私としては諦めていたところだったんですが、SONYがVAIOを積極的にWindows 2000に対応させていくことになり、状況が一変しました。来月には「Windows 2000でカーナビ」を実現できそうです。外出時にこそ「落ちにくい」Windows 2000の能力は最大限に生きるはずです。
…ということで、実は我が家でWindows 2000に対応する予定のないハードウェアはついにパソコン本体だけになってしまったんです。今使っている機械が対応していないのは仕方がない面もあるんですが、新しく買いたいと思っている機種も対応しない…となるとちょっと考えてしまいます。
おそらく、松下電器さんでは「Windows 2000はあくまでもビジネス向けのOS、個人向けにはWindows 98」という位置づけなんでしょうけど、私がWindows 98とWindows 2000を両方使ってみて思うのは、基本性能の良いOSは誰が使っても良いOSであるということ。しつこいようですが、ドライバさえちゃんと整備されれば、初心者にとってWindows 2000は既にWindows 98よりも優しいOS(「易しいOS」の誤植じゃありませんよ)だと思います。
企業向けにはWindows 2000モデルが用意されるということですから、別にWindows 2000のドライバが作れないという話ではないはずです。個人向けに発売しても問題はないと思うんですが、どうなんでしょう?。まあ、Microsoft社は近いうちにWindowsを全てNTベースに一本化する方針のようですし、慌てることはないのかも知れませんが。
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