スノーボード初体験から1週間、筋肉痛の方はすっかり直りましたが、どうやら後ろ向きに転がったときに首筋を違えてしまったようで、ここだけは完治していません。痛くはなくなったんですが、何となく動きがぎこちない。車でバックして駐車場に入れるときなんかはちょっと不自由しています。困ったものですねえ。
…と、それはさておき、Music Worldに久々の新曲公開です。「Memories of you」、是非聴いてみて下さいね。この曲、前にWeekly SSKで「制作中」と話題にしたことがあるんですが、そのときにもちょっと触れているとおり、ピアノの演奏がポイントになる曲です。この曲のために結構ピアノ弾きの練習したんですよ。
実は、曲の紹介のところで触れている話なんですが、この曲の演奏データとしてのポイントはもう一つあります。それは、1本のギターのために5パートも割り振っているところです。ギター演奏のシミュレーションとしては、6パートを確保して弦1本ずつの演奏を再現するというオタッキーなアプローチもあるんですが、ここで分けている理由はそれとは全く別。エレキギターの異なる音色について別のパートを用意しています。演奏中に音色を変えるのは音源側に負担をかけて演奏の遅れの原因にもなりますから、パート数に余裕がある限りはこういうアプローチを採るんです。
5パート中3パートはギターの音色そのものの違いによるトラック分けなんですが、残り2パートは奏法による音色の違いをシミュレートするためのものです。実は「弦の振動により発音する」と言う意味ではギターもピアノも同じ弦楽器なんですが、ギターの方が直接弦に触れる分発音させる手段が豊富です。ピアノの場合は基本的に鍵盤を叩くだけですからね…もちろん、その方法のおかげで「音の幅広い強弱」という素晴らしい能力を身に付けたんですが。
MIDIデータをリアルタイムで入力するときには、鍵盤がよく使われます。もちろん世界に存在する楽器のほとんどは鍵盤とは違う形態をしていますから、真似するのは難しく、鍵盤を使いリアルタイムで入力しても「どこか違う」と感じることが多いですね。一方、全て数値入力で演奏を再現しようとしても、実際に演奏したことのない楽器を再現するのは大変な作業です。結局、できあがったものは本物とは違うわけです。よく「ギターじゃこんなフレーズは弾けない」「どこで息継ぎするんだ?」「このリズム叩くのに何本腕が要ると思う?」…私の曲データに浴びせられたこんな罵声は数知れません。
生演奏を想定したデータを作るためには、その楽器の勉強をしなければなりません。もちろん私もそうした勉強はしていますが、どんなに頑張ったところで本物じゃないことは確かで、本物にはかなわないわけです。だからといって開き直ろうと言うつもりもなく、少なくとも多くの人にそれらしく聴いてもらえるものは作っていきたいですね。私自身、生演奏を聴くのも、演奏するのも大好きですから。
(ところで、DTMって?)
「DTM」というのは、DeskTop Musicの略で、私のようにパソコンを使って音楽を作ることを指します。パソコンの普及は、この「Desktopなんとか」をいろいろ増殖させています。他にはDTP(Publishing:出版)、DTV(Video:動画)などがありますね。
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