今年8月から始めたWeekly SSKも今回が29号。今年の定期更新はこれで最後になります。月日の経つのは早いものですね。当初はいつまで続くのかが不安でしたが、結局日曜日の定期更新は一度も落としませんでした。まあ、更新時刻自体は土曜日の深夜から日曜日の深夜までいろいろありましたけどね。
来週の日曜日は年も明けて2000年1月2日。2000年といえば、問題になっているのは例のY2K。このページを見ている皆さんなら今さら説明する話でもありませんが、Y2Kとは「Year 2 Kilo」の略…つまり「2000年」の意味で、古いコンピュータで西暦年を下2桁だけで処理しているものが、2000年になると正確に年を処理できなくなって様々な問題が起こるかも知れない…という問題を指すのに使われる表現ですね。
2000年1月1日以外にも、その前後のいくつかの日で似たような問題が発生する可能性があると言われていますね。カーナビの1999年8月22日問題(下注釈参照:もう過ぎてしまいましたが)のようにちょっと聞いただけでは理由がわかりにくいものもありますが、いずれの場合も問題の根底にあるのは数値の桁あふれ等による予想外の事態。システムが作られた当初に、開発者はこんな近い将来のことを考えていなかったんでしょうか?…私としては、そこがどうも腑に落ちません。もしかして、当時の開発者たちはみんな悲観論者で、「どうせ2000年が来る前に人類は滅亡してしまうのさ」と思っていたとか…まさかそんなわけないですよねぇ。
(カーナビの1999年8月22日問題)
カーナビが位置情報を得るために使用するGPS衛星は、1980年1月6日からの週の数で日付を管理しています。週を数えるカウンターのビット数が10ビットであるため、1024(=2の10乗)週目に入る1999年8月22日を過ぎると、日付情報が狂うために衛星の位置を把握できなくなり、動作に不具合が生じる…というものです。
この「西暦2000年問題」も、「何が起こるのかわからない」と言う意味では他の世紀末的不安感と似た面があるんですが、他と比べて厄介なのは、何かが起こり得ると言う明確な根拠があること。だからと言って、何が起こるかはやっぱりわからないんですよね。少なくとも、電気が止まったり某国の大陸間弾道ミサイルが発射されたりする明確な根拠があるわけではありません。
私は、2000年を迎えることによりおそらく細々とした何らかの不具合は起こるでしょうが、重大な事態を引き起こすことはないと考えています。既に多くの人たちが2000年問題の存在を認識し、最善の対処方法はわからないにしても、何とかして対処しようという気持ちを持っているからです。この場合、漠然とした不安でも持っていれば十分。「何か来るぞ」と思っていて何も起こらなければ、それはそれで幸せなことですから素直に喜びましょう。
むしろ怖いのは不確かな情報によるパニックの方です。本当は何も起こらなかったはずなのに、人々の余計な行動が重大な事態を引き起こしてしまうことがあるのは歴史が証明しています。情報収集は大切ですが、くれぐれも慎重に行動しましょう。
一部で言われているようにライフラインが麻痺するような事態はないと思っています。でも、我が家では年末年始に向けて水を備蓄することにしました。食糧も、もともと年末にはある程度のものを買い込んでいます。日本には古来からおせち料理という備蓄の文化がありますしね。カセットコンロのボンベも買い足しました。石油ストーブ用に灯油もあります。「備えをした上で楽観的に構える」。これが私の考えるY2Kへの最善の対処法です。
SSK WorldにおけるY2K対策ですが、12月30日にデータのバックアップを行って年末休業に入りたいと思います。次に皆さんにお会いできるのは年明けの2000年1月2日以降になります。先に書いているとおり、ちょうどこの日は日曜日。ちゃんと2日にWeekly SSKが更新できることを祈って(もちろん大丈夫だと思っていますが)、1999年最後のWeekly SSKとしたいと思います(…号外はあるかも?)。それでは皆さん、良いお年をお迎え下さい。
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