Release Candidate…直訳すれば「発売候補者」とでもなるんでしょうか。これは試作品によるβテストの後、実際の発売前に作られる「製品版」ソフトのことだそうですね。略して「RC」と言われることが多いんですが、製品版とは言えまだ発売前、実際にはまだまだ修正されているようです。RC版もRC1、RC2、RC3…といくつものバージョンが作られていますから。
26日の日曜日に、私のところにWindows 2000日本語版のRC2が送られてきました。先にBeta3を手に入れてユーザー登録した人には無償で配布されているそうです。あの超激戦の中Beta3を手に入れた甲斐があったというもの…と思ったんですが、このRC2、今日(12月1日)からパソコンショップ店頭で配布開始、また雑誌の付録としてもばらまかれるんだそうです。その数、何と総数200万本だとか。これだけ多いと、持ってることそのものにはもはやありがたみなんてありませんね。まあ、ちょっとだけ早く、しかも無料で手に入ったと言うだけでも優越感に浸るとしましょう。
ちなみにこのRC2、単なる「お試し版」ではありません。これを入手してユーザー登録を行うと、製品版のWindows 2000 Professional(かつてのWindows NT Workstationの後継です)には特別価格でアップグレードすることが出来ます。今、他にアップグレードの手段を持たない人にとって一番安価なWindows 2000 Professionalの購入方法は「店頭でRC2を入手する→Microsoftにユーザー登録→特別アップグレード版の購入」で、合計16,800円になります。ちなみにWindows 9xからのバージョンアップは27,400円、通常の製品版は38,800円だとか。とにかくWindows 2000 Professionalの購入予定がある方、今すぐパソコンショップに走りましょう。
…と、それはさておき、早速私もこのRC2をインストールしてみました。RC2は、Windows 2000 Beta3からのアップグレードインストールが可能で、全く入力事項無しでアップグレードできました。他にも、WindowsNTやWindows 9xからのアップグレードが可能ですが、アップグレード後はアンインストール不可能です。製品版とは言えまだ発売前、不具合の発生する可能性もありますし、ドライバの整備も完全ではありませんから、ちょっと変わったハードウェアを使っている場合は使えない機能が出てくる可能性が大いにあります。そのあたりを理解した上でインストールしないと後で困るのはあなたです。あまり安易な気持ちでインストールしないようにしましょう。事前にハードディスクのバックアップをするのは当たり前。たった1台のパソコンのたった1つの起動可能パーティションにインストールするなんて論外です。
外見については、はっきり言って全く変わりません。よく見ると、画面右下に常に表示されていた文字が「Beta3」から「評価コピー ビルド2128」に変わっているのでそれとわかる、と言った程度です。相変わらずヘルプも英語版のまま。Beta3で見られた細かいバグの数々がどのくらい消えているのかは、これからもう少し使い込まないとわかりません。操作感覚も全く変わりません。でも、「変わっていない」ということは、RC2で初めてWindows 2000に触れる人たちにも、ちゃんとその基本性能の高さを体感してもらえるということ。是非新しいハードディスクまたは新しいパーティションを用意して、万全の体制をとった後にインストールしてみることをお勧めします。
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